現役アナが伝授。毎日でも使える「時事ネタ3分スピーチ」の方程式

 

職場の朝礼などで、持ち回りで3分間スピーチが課せられている方もいらっしゃると伺いました。また、アナウンサーになる訓練をしている方は、皆の前で披露することも、日常的に行っていると思います。

なぜ、3分間スピーチが求められるのか?それは、話し手にとっても、聞き手にとっても、ちょうど頃合いが良く、なおかつ、必要最低限の情報を盛り込める適度な時間、ということだと思います。

例えば職場の朝礼は、仕事前のあわただしい時間ですから、聞き手も気もそぞろになりがちですし、スピーチを課せられる職員にとっても、それ以上の長い時間のスピーチになると、負担が大きくなりすぎます。

なんらかの有益な情報を提供しなくてはいけませんから、きちんとした裏付けをとるための調べものなども必要です。

また、上司であったり、教師、講師など、3分間スピーチを課す側にとっては、聴衆の前で堂々と話せる胆力、自己表現、コミュニケーション力、話をまとめる能力、説得力の向上などの教育効果はもちろん、その人がどんなことをどんなふうに考えているかを、職場などのみんなで共有する意味や、もっと単純に、その3分間スピーチで、為になる話、役に立つ話を提供して欲しい、という意図もあるかもしれません。

上手にまとまった話なら、職員が個別に新聞を読むよりも、まとめた人の話を聞いた方が簡単ですし、同じ職場であれば、その職場に必要な情報という話の切り口になりますから、新聞やネットには書かれていない、現場の皆にとって有意義な情報になり得ます。

また、前回記事で指摘しましたが、通信の5G化などの普及で、こういうスピーチの発表、共有が、動画で行われるような将来も近いと想像されます。

私たちの誰もが、発信者になる時代、氾濫する膨大な情報の中から、選択して、編集して、その人なりに短くまとめて話せること。これはかなり重要な能力になってくるものと思います。

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