シー・シェパードを敵に回した日本人ドキュメンタリー監督の闘い

 

先々月、東京に本当に短い期間だけ滞在した際に、監督に会って打ち合わせしてほしいと連絡が来たのですが、あまりに時間もなくドタバタだったので「ニューヨークに戻ってからでいいですか?スカイプでも大丈夫だよ」と返すと、いや、少しでもいいから、直接、会って少しでも早くミーティングしたいと訴えられました。なので、急きょ、こちらの都合に合わせてもらい、その前後にアポイントがあった高田馬場のカフェまで監督にわざわざ来て頂きました。アカデミークオリファイド作品の監督をこっちの都合で。(笑)

その際、「ひとりでも多くの現地アメリカ人に上映会に来てほしい」ということ、そして可能であれば「1社でもいいので現地のアメリカのマスコミにも来場してもらい、できれば当日のことを記事にしてもらいたい」と、この2点に関して協力してほしいとお願いされました。

ただ、国家も巻き込み、あれだけ話題になったドキュメンタリー映画の、その監督なんだから、いっぱい協力者もいるだろうし、十分な資金もあるだろうし、わざわざ地元のローカル紙のうちなんかに頼まなくても…と思いつつ聞いていました。

よくよく聞くと、それがまったくの誤解と知りました。案件が案件だけに、誰もが簡単に協力できない。反捕鯨団体は、一般人の僕たちにも怖いイメージがあります。それに国からも援助金が出ているわけでもない。なにより、ドキュメンタリーの映画監督がそんなに儲かるわけもない。世界中の映画祭に呼ばれたとして、そこまでの足代はほとんど自腹だそうです。

向かいの席に座った高田馬場の「喫茶ルノアール」。向かいの監督に失礼ながら聞いてしまいました。「カントクってさ…世界の映画祭に呼ばれるたび、儲かるの?」彼女は、かぶせるように「ぜんぜん。自腹。マイナス」と爆笑しました。結果、僕は、その笑顔にヤラレました

その時、微力ながら、出来得る限りは協力しようと決めました。詳細を聞くのはそこでやめた。とりあえず、上映会当日までの集客と1社でも多くの現地マスコミにリリースを流そう。あとは、当日のレポを記事にして、オフィシャルに拡散して……と、その場で作戦を考え始める自分がいました。

その僕を見て、逆にちょっと不安そうに「…でも、国のために自腹で活動していて、あまり予算ないけど、いくらかかるの?」と言う監督に「じゃあ、ここ払っといてください」と笑いました。今回のギャラは、ブルーベリートーストと、水出しアイスコーヒー。当日まで1カ月。プロジェクトは、ひとりでも多くのニューヨーカーと、出来れば、1社でも地元ニューヨークのアメリカ系メディアを来場させること。なかなか大変な作業だと自覚しました。

帰り際、「せめて、これ」とお土産を手渡されます。見ると、「くじら」のジャーキー(笑)(笑)(笑)。明日、ニューヨークに帰る便に乗ります。ワシントン条約で持ち込めないよ!w

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