警察も医師も看護師も。日本じゃ考えられぬ米国人のテキトーぶり

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アメリカ在住19年、日米両国の長所も短所も知り尽くす、米国の邦字紙『NEW YORK ビズ!』CEOの高橋克明さん。そんな高橋さんは今回、メルマガ『NEW YORK 摩天楼便り-マンハッタンの最前線から-by 高橋克明』で、とある記事を読んだ読者からの日本人が嫌いなのかという問いに、「どちらかというと日本人の方が好き」とした上で、自身がアメリカで受けた「被害」をユーモアたっぷりの筆致で綴っています。

妥協なきテキトー人種アメリカ人

今年に入って、購読者から頂いた質問メールに答えていきたいと思います。今週はそのうちのひとつ。

高橋さんは、日本とアメリカどっちが好きなんですか?
(女性:職業、年齢不詳)

文脈から女性ということだけは分かりますが、お名前も職業も何も明記されていませんでした。

おそらく、ちょっと怒ってらっしゃった?(笑)のかも。クレームとまでは言わないまでも、日本の習慣を少し批判した内容の号を発刊した直後だったので、「アメリカかぶれ」と思われたのかもしれません。確かに日本のテレビ番組を見ると、コメンテイターの中には「欧米では…」とまるで、アメリカとヨーロッパが先進国のように発言される方も珍しくありません。それらの方と同じ種類のタイプと思われたのでしょう。

ただ、古くからの読者はわかっていただけると思うのですが、ここのメルマガでも「アメリカ人の素晴らしいところ」「アメリカ人のバカ丸出しのところ」「日本人の素敵なところ」「日本人のいやらしいところ」と4つの思いをそれぞれ25%ずつ(いやらしくも計算して)書いてきたと思っています。意識的に。事実、この4つの気持ちが等分ずつ僕の中にあります。たまたまこの方は、4つ目の日本人批判を書いた週を読まれたのかもしれません。

そのメールの中には、日本人なのに日本人が嫌いなんですか?とも書かれていました。

ここでハッキリさせておくと、どちらかというと僕は日本人の方が好きです。もちろん人によるけれど、相対的に、人は日本の方が好き(社会はアメリカの方かもしれません)。

アメリカ人に対するムカつき度は日本人のそれの比ではありません(笑)いや、マジで。

今から5年ほど前、メキシコとアメリカの国境付近、サンディエゴで真夜中に交通事故に遭いました。学生時代、バイクで転倒することはしょっちゅうでしたが、車が大破するほどの本格的な事故は、後にも先にも人生、これ一回でした。

夜中11時くらいだったかと思います。妻に運転を任せ、後部座席で寝ていました。

なんとなぁく、目を覚まし、なんとなぁく、助手席に車内の中で移動しました。そこから5分後、またうつらうつらと助手席で、寝かけたところ、後方からのかつてない衝撃に襲われました。寝ぼけている僕は、たまたま直前まで見ていたハリウッド映画の、その中にいて「飛行機の中で、機内の一部を爆破して、ゾンビを空の向こうに吹き飛ばす」シーンが重なり、なぜか、飛行機の中から上空へ吹き飛ばされる!と一瞬、思いました(笑)。寝ぼけた頭はそう判断した。このままでは、空に吹き飛ばされる、と。そのくらいの衝撃と、そのくらい前方へ押し出される力を感じました。もう何が何だかわからず、気づいたら、数メートル目の前に超大型のトラックのお尻が見えます。横を見ると運転していた妻も放心状態。いまだ頭が働きません、後方からの衝撃なのにどうして目の前にトラックが?

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