中国が尖閣に侵攻した。その時、日米関係が悪化していれば、アメリカは日本をたすけないでしょう。そうなれば、尖閣は確実に奪われます。なんといっても、中国の軍事費は日本の5倍以上。むこうには、日本を破壊しつくせるだけの核兵器がある。そう、アメリカとの関係は、日本にとって「死活的」に重要なのです。
イランは、確かに日本の友好国。しかし、イランとの良好な関係が、「尖閣有事」の際何か役にたつのでしょうか?日本は、米中覇権戦争がはじまった2018年、日中関係を大いに改善し、アメリカをイラつかせています。トランプは、再び「日米同盟破棄」に言及するようになった。そして今回、日本政府は、アメリカとイランを天秤にかけて「イランを選ぶ」という愚かな決断を下しました。この行動は、「決定的」ではないにしろ、確実に日米同盟にヒビを作ります。
日本はかつて、ナチスドイツの同盟国になるという愚かな決定を下して完敗しました。今の政府も、1930年代、40年代初めと同様迷走しています。日本の政治家の皆さんは、是非『米中覇権戦争の行方』、『中国に勝つ日本の大戦略』の2冊を熟読して、日本の大戦略を思い出してほしいと思います。このままだと、「知らないうちにまた敗戦」になってしまいます。
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