優秀な子は「読み方」が違う。東大タレントが教える読書法3選

 

(3)本をキレイなままにせず、折り目をつけたり書込みしたりしながら読む

新しい本を買ったら、それがお気に入りであればあるほどその本をなるべくキレイに保ちたい、という気持ちになります。その気持ちもよく分かります。ただ、本をキレイに保っていたい、という読み方が習慣化すると、受験勉強をはじめて、参考書もキレイに保っていたいと思う傾向にあり、それが弊害になって成績が伸びないことがあります。

本来ならば、成績が伸びる人は参考書に折り目をつけて重要なページがすぐ分かるようにしたり、参考書にふせんを貼って見返したいページにメモを残したり、参考書にマーカーをひいたり、まとめポイントを書いたり、補足情報を後から書き込んでいったり…といったような工夫をすることで、参考書に爪跡を残しながら効果的な学習をしています

それが、参考書を汚したくないと言い張る人だと参考書に折り目や書込みなどの工夫をしないため、1通り参考書を勉強してもあとに何も残っておらず、時間が経つと何を勉強したのか忘れてしまう、という現象が高確率で起こってしまいます。

大事なページに折り目やふせんをつけておけば2回目以降も見直すときにラクで効率的だし、書込みをしていれば、2回目以降もまた調べる手間も省けて効率的です。2回目以降の復習を繰り返し効率的にやるためには、1回目で爪跡を残す勉強法をすることが大事です。そういった先のことまで考えてみてはどうでしょうか。 

小さい頃に、本を汚したくない願望を持ってしまうと、受験勉強始めて参考書にも同じように汚したくない願望が生まれ、やってもやってもすぐ忘れて、2回目以降もゼロからまた学習する羽目になってしまい、効率が悪くて時間内に終わらず、テストで点が取れなくなります

そうならないためには、小さい頃から本にどんどん書き込んだり折れ目をつけたりして、自分だけの本にするのが格好良い!と思う習慣をつけておくと良いのではないでしょうか。

私はそのクセが今もぬけず、マンガを読んでいても、また読み返したい大事なシーンや心に響いた言葉がのっているページには、気付くと折り目をつけています。そのおかげで、折り目をつけたページを後で見返すとその時の記憶がすぐ蘇ってきて、より印象に残りやすくなります。

ぜひ、このように読書習慣に気をつけて、自分やお子さんの読書習慣を振り返ってみてはいかがでしょうか。読書の秋に、自分にぴったりの本をみつけて、世界が広がる楽しい時間を過ごせるといいですね。

image by:Shutterstock

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