子どもは飽きやすいものだから。毎日継続させるための二つの方法

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習い事や宿題など、「すべきこと」がなかなか継続できないお子さんに頭を悩ませている方も多いようです。そんな親御さんのために、今回の無料メルマガ『子どもが育つ“父親術”』では、子どもの「継続」のために親ができる2種類のサポート方法が紹介されています。

継続は力なり

先日のイベントには、熱心なパパさんたち&のびのび元気な子どもたちが参加してくれました(^o^) この日にお受けした相談の1つが、「子どもは毎日ピアノの練習とひらがなドリルをやることにしているのだけど、なかなか継続できない」というもの。今日は、この“継続”をテーマにお届けしますね。

この相談事例のように“継続”がうまくできなていない時、多くの場合で2つの問題が同時に起きています。1つは、「やるべきことの存在を忘れる」です。子どもはもともと、忘れっぽい生き物。でもそれは、「いろんなことに興味を持てる」「目の前のことにすぐに集中できる」という子どもらしい長所の裏返し。忘れっぽいことを嘆いたり、直そうとする必要はありません

これについては、「忘れないようにする」ではなく、「忘れても、思い出せるようにしておく」との方向で対処しましょう。具体的には、冷蔵庫に日課表を貼っておけばOK。いちばん上には「タロウのやること」と書いて、子どもの顔写真を。次に、「ピアノ」と書いて、ピアノのイラストを添える。それから「ドリル」と、ドリル表紙の写真(同じ日課表に、宿題、時間割、歯みがき、お風呂などを一緒に盛り込んでも良いでしょう)。

その日の分が終わったら、終わった項目のチェック欄にお気に入りのマグネットを付ける。子どもが忘れている様子だったら、「今日の日課、あと何が残ってるかな?」と尋ねるだけ。全項目が済んだら、「おぉ~、もう全部終わってるのか!タロウは自分のやることをしっかりできているなぁ」と、大きな声で感心してあげることも忘れずに。

口で「…して」と言うのは、子どもが忘れてしまって親のストレスの元になりがち。また、親から「…しなさい」と言われたことは、子どもにとっては素直に従いにくく感じることもあります。貼り紙方式ならいつでも見える状態ですし、自分で見て自分で思い出せるため、子どもも動きやすいので、お勧めです!

それから、2つめの問題が「飽きて意欲が低下する」です。子どもがやりたくて始めたこと、好きで始めたことでも、時間とともに飽きてくることは、自然なこと。特に「継続することが力になる」タイプの取り組みは、逆に言えば「長い間継続しないと、力が付いたことが実感しにくい」ものでもあります。努力したことに対する手応えが得られにくいので、そのままでは「明日もやろう」「次もがんばろう」という意欲が引き出されないのです。

この傾向は大人でも同じですが、子どもは長い時間軸で物事を考えることが苦手なため、特に顕著です。「ずっと続けていれば、必ず上手になって、『やっててよかった』と思う日が来る」という話は、子どもには実感しにくいものだと知っておきましょう。

この問題に対しては、「長期的な意義を理解させる」が難しいので、「短期的な目標で意欲を引き出す」方法がお勧めです。専用のスタンプカードのようなものを作成して、1日練習する度にスタンプ(もしくはシール)を。10個たまったらこのご褒美、20個たまったらあのプレゼント…と設定して、子どもの感覚でもつかめる範囲にゴールを置いてあげます。この“ご褒美”“プレゼント”ですが、わざわざ高価なものを買う必要はありません

  • 夕食に希望のおかずを出してもらえる
  • 夕食にお刺身を追加してもらえる

などの食事系の優待でもいいですし、

  • パパが跳び箱になってあげて、10回跳ばせてもらえる
  • 公園までの行き帰りを肩車で連れて行ってもらえる

などの遊び系の特典でもいいでしょう。もちろん、

  • 好きなアイス1個買ってもらえる
  • みんなでパンケーキを食べに行く

などのご褒美があってもOKです。

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