マネー教育の好機。基本額+必要経費で渡すオススメお小遣い制度

 

家庭教育アドバイス…「柳川流 お小遣い推奨額」

「基本額」に「必要経費」を足した分をひと月のお小遣いとします。

  • 小学生の基本額=年齢×100円
  • 小学1~3年の必要経費=基本額×1/2(100円未満切捨)
  • 小学4~6年の必要経費=基本額

とします。

例1:小学3年生の場合
9歳なので、
「基本額」=9×100で900円
「必要経費」=基本額×1/2=450円→400円
「ひと月のお小遣い」=900+400=1300円

例2:小学6年生の場合
12歳なので、
「基本額」=12×100で1200円
「必要経費」=基本額で1200円
「ひと月のお小遣い」=1200+1200で2400円

「基本額」は全国の「小遣い平均額」とほぼ同じで、欲しい物の購入用に使い、必要経費とは「貯金」や「緊急用」で高額な物を購入する為のほか、いざというときに使うお金です。

例3:中1生の場合
小6生のひと月のお小遣い+100円が基本額です。ですから、
「基本額」=2400円+100円で2500円
「必要経費」=基本額で2500円
「ひと月のお小遣い」=2500+2500で5000円です。

中高生の場合は、1学年上がるごとに基本額を500円増額します。そのため、中2生、中3生のひと月のお小遣いはそれぞれ6000円、7000円になります。高1、高2、高3生はそれぞれ8000円、9000円、10000円になります。

中高生は先述したように、スマホ・携帯電話代金や遊ぶ時のお金、食費、交通費などを合算したものを必要経費としていますが、部活の遠征費が増えたり、高額な参考書類の購入が必要だったりするなど、予算通りにいかない場合もあるでしょう。理由が適正であれば、追加で必要経費を与えるなど、親子で話しあうことをオススメします。

また、高校生になる頃には、全ての管理を子ども自身に任せるようにすれば、大学生や社会人になって独り暮らしを始めた際にも仕送りとアルバイト収入でお金を自分で管理することが期待できます。

参考までに2019年のお小遣い平均額を記載します。

  • 小学1、2年=984円
  • 小学3、4年=940円
  • 小学5、6年=1161円
  • 中学全体 =2510円
  • 高校全体 =5814円

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(2019年)より

image by: shutterstock

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家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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