(2)語りで伝わる異なる文化、価値観、ライフスタイルなどのニュアンス
しかも、うちが専門とする、アメリカやニューヨークの最新情報というのは、その背景に、日本とは異なる文化、価値観、ライフスタイルなどの影響も多々ありまして、書き言葉だけだと誤解が生まれたり、なかなか頭に入ってこないものも少なくないのです。
文章の方が、時間をかけずにさっと読めて、そういう意味では便利と言えば、便利なのですけれども、日本とは異なる文化、価値観、ライフスタイルなどの影響というのは、結構、大きくて、同じ内容のお話でも、音声で語られているのを聞くのと、文章を読むのでは、伝わるニュアンスがかなり変わってくることも、普通によくあるんですよ。
例えば、昨年のクリスマス前のホリデーシーズン、ブライアント・パークに出ていたホリデー・マーケットのお店で購入した本。ブログでも少しご紹介してます。
● ペーパーソルトの本、『Being Yourself』(自分らしく、自分であること)ほか
この本にある、“A Love Letter to my Daughter”。日本語に訳すと、「私の娘へのラブレター」ですね。From誰々とは書いてませんけど、まぁ、“to my Daughter”、「私の娘へ」っていうんですから、当然、お父さんやお母さんからのラブレターでしょう。
そんな「私の娘へのラブレター」…ですけれど、たぶん、これ活字で、文章で読んだら、多くの日本人の皆さんには、なかなか頭に入ってこなかったり、しっくりこない情報じゃないでしょうか。なぜなら、日本では、「私の娘へのラブレター」のようなものが生まれる『文化、価値観、ライフスタイル』が乏しいからです。
日本で普通に生活していて、お父さんやお母さんが、「私の娘へのラブレター」書いたとか書こうとか、そういうお話は聞いたことがないでしょう。だから、活字や文章で書かれても、いまいち刺さらない。さっと通りすぎちゃう。