散歩がたちまち面白くなる。いつもの道に佇んでいるあの石の正体

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日々の生活に追われる中でも、通勤や通学の途中で周囲の風景にふと目をとめると、安らぎを感じるものです。そしてそこには、意外な発見があったりもします。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者の倉橋竜哉さんが、地蔵、稲荷、道祖神、庚申塔などについて、その探し方や由来の調べ方などをわかりやすく紹介しています。

建っているもの

視界にあっても見えていないものが多い倉橋竜哉です^^;

「お地蔵さんがあるから」と言っていたのは、うちの妹でして、道祖神(どうそじん、どうそしん)をご存知でしょうか。知っている、聞いたことがあるという人もいれば、知らんという人もいるでしょう。しかし「見たことない」という人は、ほとんどいないんじゃないかな、と思います。

道ばたに古いお墓のような石碑が立っていて、よくよく見るとお墓ではなく「道祖神」とか「庚申塔」と文字が刻んであったりします。庚申について、3匹の虫の話はこちら。

● 【ヒント】集まりのこと(2017/10/12)

今日は「道祖神」の話です。うちのすぐ近所にもあります。となりの家の真正面にありますので、子どもの頃からずっと見ていたはずです。でも正直に告白しますと、それが「道祖神」の石碑であることを知ったのは最近でした。

最近、地元のガイドブックというか郷土資料を片手に近所をよく散歩するようになりまして、寺や神社をはじめ、道とか坂とか用水路とか〇〇跡とか、地層とか…、有名でもないし、わざわざ観光客が来るわけでもなく、近所の人でも知らない人が多そうなマイナースポットをあちこち巡っております。感覚としては「地元版ブラタモリ」みたいな感じです。

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地元を歩くようになって、目に入るようになったのが「道祖神」の石碑でして、散歩の時に道端の石碑をよく見ると、道祖神ってほんとあちこちにありますね。

文字通りの道の神様でして、江戸時代に人の往来が多くなってからは、旅の安全を祈願するものが増えましたが、もともとは、村の境界などに設置されて、異人や厄災の侵入を防ぐ結界でした。

他にも五穀豊穣、子孫繁栄、縁結び、疫病防止など、いろんな祈願の道祖神があって、その形もいろいろあって、シンプルな四角柱のものが多いですが、子どもの像、男女の像、男性シンボルの像など様々であります。

もしかしたらお住まいの地域によっては年に一度「道祖神のお祭り」があって、子どもたちのためのお祭りが開催されているかもしれないですね。

何年か前に、どこかに出かけた帰りに、うちの妹と歩いて帰宅途中のこと、道すがらにあったお地蔵さんに、妹が手を合わせていて、なにしてるの?と聞いたところ、お地蔵さんだから手を合わせているとのこと。聞けば、前を通る時にはいつも手を合わせているそうで、私はというと、よく通る道にもかかわらず、そこに地蔵があることも気付いていませんでした。

そこで手を合わせることで、宝くじが当たったり縁結びされたり、そんなご利益はないと思いますし、何か特別な信仰心があってではないと思うのですが、通勤途中などでセカセカ歩く途中に、一息ついて手を合わせる場所があるというのは、心のゆとりがあって、なんかいいなぁと感じました。

地蔵、稲荷、道祖神、庚申塔、よくわからないもの…、これをお読みのあなたが、普段歩いているところにはどんな石碑が建っているでしょうか?それはどんな想いを込めて建てられたものでしょうか?よかったら一息ついて思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

★まず私からあなたにこの言葉をお届けします

「何が建っていますか?」

image by: Shutterstock.com

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