緊急事態解除は「息継ぎ」。次の波への備えに必要なものは何か?

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日本国内では収まりつつあるように見える新型コロナウイルスの感染の大波。それでもパンデミックを起こすようなウイルスの場合には第二波第三波が必ずやってくると、メルマガ『8人ばなし』著者、山崎勝義さんは語ります。そして山崎さんは、またくるかもしれない窮屈な「自粛」を少しでも快適なものにするために、まず自分にとってどんな状態が「快適さ」を感じるのか定義付けするのがよいと提案しています。

対コロナ戦略のこと

今、新型コロナウイルスの最初の大波が収まりつつある。これが実現できたのはひとえに長期間に亘る国民の忍耐があったからである。「自粛」という自己責任式の行動抑制は「禁止」よりも遙かにストレスフルだったに違いない。

因みに、ここに言う「大波」とは通算で言うところの第二波に当たる。ただ、第一波の中国経由のウイルスは結果として小波に抑えることができたのでカウントせず、欧米経由の第二波をもって最初の大波、即ち第一波とする言い方が一般に通用しているようなので以下本稿もそれにならうものとする。

その第一波が落ち着こうとしている今、遠くには既に第二波が見えている。これは予想や予言の類ではない。100パーセント確実なことである。パンデミックを惹き起こすほどの強力なウイルスは決してワンパンでは倒れない。叩いても叩いても、不気味に頭をもたげてくる恐ろしくタフな相手なのである。

故に、このウイルスとの闘いは必ず以下のような経過をたどる。
第一波→寛解→第二波→寛解→第三波→寛解→…
まだまだ先は長い。我々に許されているのは波と波の間の息継ぎくらいなのである。

とは言え、緊張しっぱなしでは長期戦は難しい。短い息継ぎの間でも賢くリラックスする方法を個々人で見つけなければ心理的にまいってしまうことであろう。しかし、ストレスに対する反応はそれこそ千差万別である。これさえやれば、という万能の策は存在しない。

ただ、これを機に個々人が自分にとって、延いては家族にとって、快適さとは何か、居心地の良さとは何か、といったことを改めて考えてみるのはどうだろうか。そうあるものだからそうあって当然、と思い込むのではなく、こうありたいからこうある、と意識するのである。

これは何となく感じることなのだが、人間は自分にとっての快適さとは、という問いに対して存外無頓着な気がするのである。言い換えれば、不快ほどには定義できていないように思うのである。とすれば「快の再定義」というものに何かしらのヒントがあるような気もするのである。

いずれにしろ前にも述べたように、我々には賢くリラックスするということが大切なのである。故に寛解の気配に多少浮かれる分には問題はない。恐いのは狂うことである。自己抑制を、結局は抑圧ではないかと開き直り、反動的に狂うことである。こうなれば暴徒も同然である。ウイルスはそういった出鱈目や無秩序を許してくれるほど寛容ではない。必ず大反抗に出る筈である。そうなってしまえば、今までの努力が全て無駄になる。

実のところ、このウイルスとの戦いは戦術的には困難でも戦略的には意外に単純なのである。後続波(例えば第二波)は先行波(例えば第一波)より必ず小さくすること。寛解期を出来るだけ長くすること。この二つだけである。要は時間稼ぎということである。時間さえあれば、治療薬やワクチンの開発を期して待つことができる。安全なワクチンが手に入れば医療従事者を丸腰で前線に送り込むような乱暴もしなくて済むのである。

勿論、時間が人間だけに味方するとは限らない。一方でウイルスも毒性や感染力を強化させるかもしれない。しかし、世代交代の際にたまたま起こるウイルスの突然変異と、人類の不断の努力では後者の方があらゆる点で有利である。不断の努力、そう何より時間が必要なのである。そのためにも我々は常に「Cool Head」であり続けなければならないのである。

image by: show999 / Shutterstock.com

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ここにあるエッセイが『8人ばなし』である以上、時にその内容は、右にも寄れば、左にも寄る、またその表現は、上に昇ることもあれば、下に折れることもある。そんな覚束ない足下での危うい歩みの中に、何かしらの面白味を見つけて頂けたらと思う。

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