総理をターゲットにする小池都知事のシナリオ
しかも、小池氏の計算高いところは、自民党と手打ちしながら、否、だからこそ一転、今度は突如、「ロックダウンすべき」と言い出したことだという。
「それが3月23日。五輪1年延期の正式決定は翌24日だが、ロックダウンを言い出した同日のその前に五輪1年延期は決定していた。すると、手打ちした以上、この程度では問題ないと、今度は自分が主導権を取って政府に緊急事態宣言を急かす。
かといって、あくまで自分がいかにやっているのか目立たすためのパフォーマンスに過ぎないから、結局、経済優先の政府側に妥協して中途半端な自粛とし経済的補償はないがしろに。小池は都は1店舗50万円の協力金を出すと胸を張るが、イギリスは300万円、それに従業員給与3カ月8割補償、法人税1年タダですよ」(事情通)
とはいえ、CMの件を含めた目立ちたがり屋の行動で、本当の事情を知らない都民の人気は上がり、かつ、自民党との手打ちもあり、もはや次期都知事選は小池氏再選で間違いなしと見られている。だが、小池知事も今年7月には68歳を迎える。もう1期4年、都知事をやってから国政復帰では遅すぎると、ここに来て永田町周辺で囁かれているのが次のような国政復帰説。
「すでに二階俊博自民党幹事長とは3月半ばに手を結んでいる。この間、都の協力金を非課税にとか、PCR検査の態勢強化などを二階氏に直にお願いしているのもそういう関係故。しかも、その関係は安倍首相の任期が切れる来年9月までに総選挙があれば、その際に知事を辞め衆議院選に立候補し二階派に入るという密約付きとも。二階派はめぼしい後継者がいない。で、小池氏が会長に……」(同)
そして、女性初の首相を目指すという。実際、ポスト安倍に小池氏が急浮上する可能性があると見て、すでに小池氏のスキャンダル捜しを始めているとの情報も出ている。もっとも、野党側とて野党共闘を前提に、小池氏に対抗できるタマを必死で今も捜しているのは事実。そして万一、小池氏が落選すればその目は消えて当然。
すでに前川喜平元文科省事務次官、田中優子法政大学総長に断られているが、そもそもこの2人では当選は無理。もっと国民誰もが知るメジャー有名人として山口百恵、安室奈美恵なんていうのは冗談としても、「スポーツ界のレジェンドのK、某大手運動組織トップのK、さらに大女優のY。Yなんか、自公分裂となれば当選の可能性は最も高いでしょう」(野党の中心部隊筋)
(※メルマガ『アクセスジャーナル・メルマガ版』2020年5月11日号より一部抜粋)
image by: 小池百合子公式Facebook