コロナ後のエリートは、リゾートに住みリモートワークが主流の訳

 

これは日本の優秀なソフトウェア・エンジニアにとっては朗報だと思います。物価の安い日本で、米国並みの給料がもらえるのですから。首都圏に住む必要もないので、広い家に住めるし、海や山を楽しめます。でも英語は必須なので、それだけは勉強しておいた方が良いです。

ちなみに、このニュー・エリートに関してTwitterで呟いたところ、いくつか質問が来ました。

質問1:時差はどうしますか?非同期コミュニケーションなので大丈夫という認識ですか?

だからこそ、非同期コミュニケーションのツールが重要だし、それを使いこなすコミュニケーション・スキルも重要なのです。私自身も、現在、OwnPlate(おもちかえり.com)の開発を日本のエンジニアとリモートで行なっていますが、特に不自由は感じていません。

質問2:大筋同意するのですが、給料支払いや福利厚生をどう扱うかは気になります。例えば米国企業で日本法人が無い会社に勤める場合、日本人はどうやって給料を受け取るのか。所得税はどこに支払うのか、など(私がこの辺りの仕組みを詳しく無いので…)。

国をまたいで仕事をする場合には、原則として個人事業者としてコンサルタント契約を結ぶことになります。なので、健康保険などは自分で加入する必要があります。所得は事業収入として確定申告する必要がありますが、個人事業者としてビジネスをする場合には、それなりの必要経費が認められるので、税理士と相談するなどしてちゃんと節税する必要があります。

質問3:夢のような時代ですね。もう1つ質問です。組込エンジニアはリモートでも働けると思いますか?また問題があればどう解決しますか?テスラのエンジニアも組込エンジニアに入ると思います。

組込ソフトウェアでも、開発に必要なエミュレータなどがあればリモートでも可能ですが、実機が必要となればリモートで働くことは簡単では無いと思います。コンピュータだけならば、それを各自で持つことも可能ですが、実車テストとなれば、どうしても一箇所に集まる必要があります。

image by: Shutterstock.com

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マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。IT業界から日本の原発問題まで、感情論を排した冷静な筆致で綴られるメルマガは必読。

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