鍼灸師が教える梅雨時からの夏バテ対策と内臓疲れのチェック法

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いよいよ梅雨に突入し、まとわり付く湿気と暑さに悩まされる季節となりました。少しずつ蓄積される疲労を放っておくと、それが夏バテにつながると注意を呼びかけるのは、メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生です。先生は疲労の蓄積を顔色と舌の色でチェックする方法を教えてくれます。

夏バテ予防の内臓疲れチェック

【夏バテの原因】

蒸し暑い日が続くと夏バテしやすくなります。でも、暑さに体が適応できなくなることで生じるわけではない。体温調整が行き届かないで暑さに負けるのは、熱中症(東洋医学的には中熱といいます)です。

この暑さ負け=熱中症(中熱)が続くことで、体力を消耗します。軽めの熱中症(中熱)だと、体のだるさや食欲不振、ふらつきやめまいをおこすことがあります。体調不良の自覚があれば、暑さ負け対策のために積極的に休養を取るのでしょうが、「暑いからこんなもんか」とばかりに疲労をそのまま放置しておくと、疲れがたまって夏バテとなります。

【顔色と舌の色】

暑さ負けの蓄積疲労は、内臓機能低下につながります。

  • 暑さに負けていると、顔色はおでこや頬っぺたのあたりが火照るように赤みを帯びます。
  • 同時に目の下に黒いクマが出たり、下まぶたが下がったように、顔がやつれて見えます。
  • 内臓機能低下は、舌の色を見るとよくわかります。
    ※舌の色がピンクではなく、暗赤色だったり、紫がかって見えるのは、内臓疲労が始まっている状態です。

【梅雨時からの夏バテ対策】

夏バテするのは暑さよりも内臓疲労が原因です。蒸し暑さを感じる梅雨時から、夏バテの苗床は作られていきます。とくに舌の色が暗赤色や紫色なのは、内臓の血流が悪く疲労やストレスがたまっている状態です。十分な睡眠時間をとって回復の機会をたくさん持つことは必須です。

また、おなかを温めて過ごすことも効果的。おへそが冷たく感じたり、へその両脇の腹筋が硬くなっているようなら、腹巻をして過ごしましょう。

食あたりや夏バテは日頃からのコンディショニングで予防することがかないます。予報では今年の夏は例年以上に暑くなるみたい。厳しい残暑が過ぎるまで、毎日自分の顔色と舌の色をチェックしながら、夏バテチェック続けてみてください。

image by:Shutterstock.com

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臨床歴20年の鍼灸師。東京都杉並区在住。「やさしい鍼」という流儀で治療を行っている。小学生の娘2人をもつ、子育て真っ最中のパパでもある。メルマガには季節にあった体に負担のかからない暮らし方、食事のとり方が書かれているので、そのとおりに過ごせば病知らずです。

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【著者】 鍼灸師・のぶ先生 【月額】 660円/月(税込) 【発行周期】 毎週金曜日

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