今やバラエティ番組に欠かせない存在の一人となっている、関ジャニ∞の村上信五氏。テレビで見ぬ日はないと言っても過言ではありませんが、そんな村上氏、KinKi Kidsのコンサートで大失敗を犯した過去があるそうです。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、村上氏ご本人がその時の状況と、当時の社長・ジャニー喜多川氏からかけられた言葉を紹介しています。
ジャニー喜多川さんからの意外な一言
月刊『致知』9月号に、関ジャニ∞の村上信五氏と、行徳哲男氏、芳村思風氏による鼎談記事が掲載されています。
村上氏がテレビ番組の中で「人生で最も影響を受けた本」として紹介した『いまこそ、感性は力』との出逢いのきっかけ、感銘を受けた言葉やエピソード。また、いまなぜ感性が大事なのか、いかにして感性を磨くか、コロナ禍を過ごす上で大切な心構えとは何か……、などなどを語り合っていただきました。
11ページ分にわたる記事の中から、その一部をご紹介します。
村上信五が回想する、ジャニー喜多川氏の言葉
原点みたいなことで言うと、人としての礼儀の部分はやっぱり両親の影響ですけれども、僕がいままで出逢った中で一番感性に長けていた人ってジャニーさんだと思います。
実は僕、その最初のコンサートで失敗したんですよ。僕の役割は、エンディングでKinKi Kidsのお二人が持っている旗を受け取ったら、360度のステージを1周回って、ステージの後ろに引っ込むというものでした。
リハーサルの時はうまくできたものの、いざ本番になると、大阪城ホールに約2万人のお客様がいるわけですよね。見たことのない別世界、ワァーという大歓声で、もう飛んじゃったんですよ。
で、ものすごいスピードで1周回ったら、まだKinKi Kidsのお二人が歌っていらっしゃるんです。僕は音楽が終わったら戻る、まだ音楽が鳴っているから戻っちゃいけないと思って2周目を切りました。
そうしたら途端に音楽が終わって他のジュニア(デビュー候補生)はワァーッといなくなったんです。ステージに残っているのはKinKi Kidsのお二人と僕だけ(笑)。
このコンサートの最後はKinKi Kidsのお二人がガラスケースに入ったら、そのガラスケースがパリンと割れてコンサートが終了するという演出でした。それがまかり間違ってKinKi Kidsのお二人がパリンって消えた後、僕が旗を持ってシューンと真ん中を滑ってステージから消えた(笑)。
振付の先生からは「おまえ何やってるんだ。リハーサル通りやれって言っただろう」と怒鳴られ、これはジャニーさんにも絶対怒られると思っていたら、なぜかあの人だけが「ユー、根性あるよ」と褒めてくださったんです。
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