親中どころか媚中。米国も警戒する二階幹事長に握られた日本の命運

 

一方、現在、菅氏には二階派のみならず、麻生派、細田派などの大きな派閥も支持に回ったと言われています。このように有力派閥が乗り出すということは、ある意味で、二階氏の影響力を削いでいるともいえますが、どうなのでしょうか。

誰が次期首相になったとしても、対中問題は大きな政治課題となります。アメリカが警戒している二階氏の力が強くなると、アメリカ側が安全保障や中国企業対策として、日本に対して厳しい注文をつけてくる可能性もあります。

もうひとつ、日本の親中派の動きを左右するのが、アメリカ大統領選挙です。一時は民主党のバイデン氏に14%も引き離されていた支持率が、8月末には7%程度の差にまで縮まってきました。しかもアンケートでトランプ支持とは答えないものの、実際の投票時にはトランプに入れる「隠れトランプ派」も、かなりの数がいると言われています。2016年の大統領選挙のときも、ほとんどのメディアは「トランプは絶対に勝てない」と言っていましたが、ふたを開けてみればトランプ大統領が誕生しました。

トランプ大統領が再選されれば、台湾とアメリカの関係はさらに強化されるでしょう。そうなれば、台湾と日本の関係もより強固となり、それは親中派・媚中派勢力にもかなりのダメージとなります。

日本の次期政権は、アメリカが警戒する親中派をいかに外していくのか、ということも一つの大きな目標となるでしょう。そうした国際関係の思惑も勘案しながら今後の総裁選を見ていくと、日本や世界の方向性も見えてくるのではないかと思います。


 

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~中国五千年の疫病史が物語るパンデミック

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※ 本記事は有料メルマガ『黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」』2020年9月2日号の一部抜粋です。初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込660円)。

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