毒親からの呪縛を完全に断ち切る方法、あるいは復讐という名の幸福論

 

どうやって毒親から逃げるか

毒親の程度にもよりますが、基本は家を出て1人で暮らすこと。頻繁に親とコンタクトを取らないこと。電話やメールが頻繁に来るなら、「忙しいから」と突き放すこと。恋人は紹介しないこと。

子には子の人生があり、親には親の人生があるのだから、子離れをしてもらうことです。

とはいえ、そういう毒親ほど子に干渉してきます。もし「家を出るなんて許さない」「親を捨てるのか」「親不孝者」などと言われたら、毒親認定でほぼ間違いないでしょう。

その場合は思い切っていったん「捨てる」「絶縁する」覚悟で強引に家を出ることです。

親には引っ越し先を教えない(バレないよう住民票を異動しないとか、手続きは面倒ですがDV等支援措置で戸籍や住民票の閲覧制限をかけることも可能)。親が押しかけてきても、セキュリティの高いマンションで居留守を使い、電話番号も変えて教えなければいい。SNSなどもブロックする。結婚式には招待しても良いかもしれませんが、ヤバそうなら知らせない。

「扶養義務」を恐れる必要はない

お金を無心されたら「自分も借金まみれで首が回らない」などと拒否すればいい。確かに民法上は親族には扶養義務があります。しかし扶養義務を果たさないからといって、特に罰則規定はありません。

仮に家庭裁判所案件になったとしても、扶養の順序は経済的な余力によって決まりますし、実際に資力がなければ具体的な扶養義務は発生しないのですから気にしないことです。

そうやって、親自身が本人の自己肯定感や自尊心を取り戻すまで、関係を断つのです。「そこまでやる?」と思うかもしれませんが、毒親のせいで鬱になるなど精神を病む人は少なくありません。まずは自分の身と精神の健康を守ることが最優先。自分の人生が最優先です。

親の心理状態・精神構造を分析して冷静に受け止め、親の轍は踏まない。親と同じことを繰り返さない。親とは距離を置き、親の呪縛、親の影響を受けないようにする。たくさんの人と接し、人間関係のコツを掴む。

親は自分よりも先にこの世を去りますから、そのあとは何十年も自己責任で生きていかなければなりません。自分の人生を守るためにも、必要な断捨離です。

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