一流ビジネスマンは「仕事のキャパオーバー」をどう防ぐか?休息より主導権、科学的なタスク処理3つのポイント

 

やらないことを決める

優先順位をつける、という答えは正解ではあるのですが、それだけでは不十分です。

もちろん優先順位の高いものからやっていくというのは間違いではないのですが、どうやって順位を決めますか?

そもそもキャパオーバーしている時点で一部の仕事はさばくことができないのです。

残業など、リソースを無理やり確保してこなしていくことはできるかもしれませんが、それでは重要なタスクの質が落ちてしまう危険性があります。

そこで大事な考え方が、 やらないことを決める ということ。

アップル創業者のスティーブ・ジョブズも「 何をしないかを決めることは、何をするかと決めることと同じく重要だ 」と言っていました。

人の時間は平等ですが、有限です。

仕事においても人生においても、その限られた時間をどう割り振るかが重要で、本当にやりたいことを守るためには、やらない決断も重要なのです。

キャパオーバーしている状況では、まず自分が抱えたタスクをすべて紙に書き出すなどして整理しましょう。

タスクの棚卸しが完了したら、その中で絶対にやるべきタスクと、最悪やらなくていいものを探していきます。

それを分けるポイントは 自分に主導権があるかどうか だと考えています。

主導権がある仕事とは、自分の裁量でコントロールできる仕事や、自分でなければできない仕事。

逆に主導権がない仕事は、他人の裁量で割り振られている仕事や、自分以外に適任者がいる仕事です。

先程のエンジニアの例でいくと、エンジニアは基本的に開発に関わることが主導権のある仕事で、営業や保守からのオファーは彼の本来のポジションではないため主導権のない仕事であり、極論やらなくていいのです。

営業なら営業、保守なら保守の人間だけでなんとかするのが本来のチームワークですので、余裕があれば手伝うくらいのスタンスでいくべきでしょう。

このようにして、自分に主導権のない仕事は最悪やらない仕事として切り分け、主導権のある仕事だけに絞って優先順位をつけていきます。

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