そんな話を聞いているうちに、いつも強い彼女がとても愛おしく思ったMさんは、彼女を抱きしめました。そして、了承も得ず、強引に体の関係を持ったとのことです。
Mさんは、自分の強引な態度と、付き合ってもいないのに関係を持ってしまったということに、かなり落ち込み、彼女とは終わりだろうと思っていました。しかし、その件以来、彼女からプライベートな連絡にも返事が来るようになったのです。
Mさんも驚いていましたが、Mさんの行動を責めた私はもっと驚きました(笑)。
ここまでの状況を推測するに、私は自分が思わぬ間違いをしていたことに気付きました。彼女はきっと、強い女性ではなく、普通の女の子だということです。
Mさんは優しくて、少々頼りないとのことでしたから、彼女が満足するためには、優しくすることだけではなく、頼りがいのある部分を見せていくことが大切だと思いました。
むしろ、どちらかというと、強引に引っ張るくらいの強さを見せた方が彼女には魅力的だということです。
ですから、方向転換をして、少々強引に彼女に接してもらいました。なるべく彼女の話をじっくり聞くことよりも、話をリードして笑わせたり、職場でもリーダーシップを発揮してもらいました。
このことで、徐々にMさんに惹かれて行き、最終的には彼女から「あなたのことを誤解していた。もう一度付き合って欲しい」と言われたのです。
このケースは珍しいケースですし、彼女が途中でMさんに別れの原因を正直に話してくれたことで好転したと思います。
ただ、これを読んで下さっているあなたにお伝えしたいのは、相手が本音で話し始めたら、きちんと聞いてあげること。また、本音で話してくれるということは、それだけ心の壁が低くなっていると自信を持ち、遠慮し過ぎないことが大切だと思います。
ついつい一歩引いたまま接してしまいがちですが、どんな内容でも相手が本音で語ってくれている時は、距離を縮められるチャンスです。
特殊なケースではありますが、参考になる部分はたくさんあると思うので今回はあえて書かせて頂きました。
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