3.の「思春期の児童生徒に対する道徳教育」について。「自分がされて嫌なことは、決して他人にしてはいけません」この道徳律は、共感性の上になりたっているだけではないのです。「自分を愛するがごとく、他人を愛せよ」と言うのは、普遍の真理です。
いまあなたが、親から虐待を受けて苦しんでいたとしてもどうしようもなくイライラして、むかついたことがあったとしてもストレスを他人にぶつけないでください。決して、その環境を言い訳にしないでください。
いじめをした子どもたちへ。あなたには、花を観て美しいと感じる心があるでしょう。あなたには可愛い犬や猫を観て、かわいいと思うでしょう。だから、あなたが悪い子だとは思いません。しかし、感情のまま発した言葉によって、相手が大きく傷ついたこと、そして、悪い行為を繰り返して、相手に自死という最悪の結果を招いたことを、反省して欲しいと思います。そして、心からお詫びすることが、あなたが生きる未来に、人として立つべき足場となります。どうか勇気を持って、人として再出発するプラットフォームに立ってください。
教師も、学校組織も、教育委員会も、子ども応援委員会も、名古屋市長さんも、いまある立ち位置で「脚下照顧」していただければ幸いです。
社会福祉士・精神保健福祉士・行政書士
元保護観察官、前名古屋市教育員会子ども応援委員会 スクールソーシャルワーカー
現・福祉系大学 講師 堀田利恵
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