公道の悪魔“脇見スマホウーバー珍走員”の逆走を見逃す警察の職務怠慢とは?タクシー運転手「殺す気か」絶句

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メルマガ『ジャンクハンター吉田の疑問だらけの道路交通法』に届いた相談をきっかけに、そのメールの送り主で都内在住の女性タクシードライバーにインタビューする機会を得た交通ジャーナリストの吉田武さん。前回の記事『元キャバ嬢タクシー運転手が激怒。コロナで急増したウーバー配達員の大迷惑』に続き、今度は女性ドライバーの後輩がコロナ禍以降に急増したというウーバーイーツ配達員との正面衝突事故で起きた裁判や、警察の甘い対応の裏側を暴露しています。

※本記事は有料メルマガ『ジャンクハンター吉田の疑問だらけの道路交通法』2020年12月4日、11日、18日、25日号の一部を抜粋したものです。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

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元キャバ嬢タクシー運転手が暴露する、ウーバー配達員との接触事故の顛末

吉田:ところでこのコロナ禍では危険な自転車乗りはウーバーイーツの配達員ぐらいだったんですか?

Fさん:普段だと特に朝ですかね。出勤で自転車通勤する方が増えたことから事故などは多かったのですが、リモートワークが増えたことによって、圧倒的にウーバーイーツの方ばかりに無謀な運転や危険な運転が目立ちましたね。

吉田:接触して逃走以外にはどんな感じなのか、興味あるので一例として何かあります?

Fさん:いっぱいありますけど(苦笑)。

吉田:リサーチ的に細かいことでもいいので、是非タクシードライバーから見たウーバーイーツの問題点なんかを調査できれば!

Fさん:一番多いのはスマホ見ながら自転車を走行させているので脇見運転ですね。配達場所を探しているんでしょうけど、そういうのは自転車止めてスマホ見ろよって思っているんですが、彼らも配達件数が多ければ多いほど収入が増えていくシステムですから、まさにタクシードライバーがお客さんを見つけて目的地へ送り届ける回数や距離が上がれば収入多くなりますから、必死な気持ちは百歩譲って理解はしてます。でも、一番危険なのが進行方向と逆走しながらスマホ見つつの脇見運転がとにかく怖い。1日に8~10人ぐらいはそういう方と遭遇しますね。

吉田:つまり正面衝突の可能性があるというわけですものね。

Fさん:そうなんですよ。そもそも逆走も、スマホいじりながら軽車両の自転車でも違反なのに、警察も面倒なのかわからないけど取り締まりが強化されていないのが腹立つんですよね。パトカーから拡声器で「そこの自転車の方、進行方向と逆に走行は違反ですよ!」みたいな警告をすることはあっても、私が知る限りでは交通違反として取り締まっている姿を見たことはありません。

吉田:クルマやバイクの取り締まりと比べると、圧倒的に検挙数は少ないですからね。警察側に伺っても自転車の取り締まりを細かく検挙していたらキリがないと言っているぐらいですから……。

Fさん:でもそれって不公平じゃないですか。

吉田:現実問題としてなんですが、そこまで徹底的に自転車の取り締まりを強化してしまうと、高齢者や小学生、はたまた未就学児にまで取り締まりをしなきゃいけなくなってしまうので、悪質極まりない自転車に関しては現行犯的に発見次第検挙するとは言ってましたけどね。

Fさん:なんだか曖昧すぎて車両運行を仕事にしている私たちからすると不愉快に思いますが、結局、警察官の判断で決まってしまうというのがなんとも気分悪くなりますよ。

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