公道の悪魔“脇見スマホウーバー珍走員”の逆走を見逃す警察の職務怠慢とは?タクシー運転手「殺す気か」絶句

 

吉田:この警察官の判断任せというのも確かに曖昧すぎるんですが、実際に小学生が悪気なく逆走していたとして、それを交通違反として検挙した警察官のお話は、友人知人が警官に多いですけど、一度も聞いたことがないですね。さすがにそれやってしまうと署内から笑い者にされてしまうからとか、以前警官連中の飲み会参加した際に言ってましたが……。

Fさん:じゃあ何のために道路交通法があるのかと、私は凄く警察側に問いたいです。もしくは義務教育の現場で毎月自転車講習でもさせてしっかり安全運転に務めさせたり免許制にしたりとか、何かしら納得の行く理由や説明を求めたいところです。そんなんだからいつまで経っても信号無視を当たり前のようにする自転車や逆走の自転車、横断歩道からナナメ横断する自転車など減る傾向にないんですね! イヤホン装着して音楽聴きながらスマホいじって走行させている自転車なんかは毎日数え切れないほど目撃してますけどね。

吉田:どうしてFさんはそこまで自転車を敵視しているんですか?

Fさん:敵視というよりも、タクシードライバーは私だけじゃなく皆さんがモラルの低い自転車乗りが多いことで、ストレスも限界に達しているんですよ。一応タクシー会社には有能な顧問弁護士が大抵ついているんですが、自転車との事故だけはなるべく回避して欲しいと言われているんです。

吉田:それはなぜに?

Fさん:やっぱり左側道を走行している自転車との接触事故が多いからなんですよ。私のいるタクシー会社だけかもしれないですが、顧問弁護士側からは「お客様を拾う際に左側へ寄って停車する時にガードレールと自転車を挟んでしまったり、接触からの横転などが多いので注意して欲しい」と通達があったんですね。

吉田:ということは、相当な数の事故は自転車とが多いってわけなんですかね?

Fさん:はい。私がタクシードライバーになる前は……今から15年ぐらい前らしいんですが、大型スクーターのブームがあり、その頃はバイクとタクシーの接触事故が物凄く多かったと先輩から伺いました。しかし道路交通法改正による駐車監視員制度が始まった翌年にはバイクを手放す人たちが増えて、バイクとの接触事故が毎年減っていったと。

吉田:ああ、原付バイクまで徹底的に路上駐輪しているのを検挙しまくったおかげでバイク乗るのを嫌になってしまい手放した人たちが増えたんですよ。そしてバイク屋が続々と倒産していく……まさに負の連鎖が政府、そして警察によって行われた悪夢がありましたね。2006年~2008年の2年間ほどでバイク人口が激減していったと聞きました。

Fさん:なるほど。バイクを手放す人たちはそういう理由からだったんですね。確かにそれは悪夢以外考えられないです。私がタクシーワーク始めた頃には周りは自転車ばかりで今よりも速度出して走っている人たちも多く、いわゆるロードバイクみたいなのかな。ブレーキがあるのかないのか良くわからないみたいな、何か凄い勢いで原チャリすら追い抜けそうな……。

吉田:トラックレーサーが使うような自転車のことですね。ピストバイクって呼ばれているモノですよ。日本だと道路交通法施行規則第9条の3で、前輪と後輪を制動するブレーキがないとダメってなっているんですけどね。但し走行時速10kmでのブレーキかけた際の制動距離が3メートル以内であれば問題がないということまで理解してピストバイク乗っている人は少なかったと思います。

Fさん:だから後輪ブレーキのない子ども向けのBMXとかは速度出るわけでもないし普通に売られているんですね!

吉田:正解。結局ブレーキが前後に備わってないと基本公道は走れないと思った方がいいんですよね。

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