*以下は、愛知県知事に対するリコール運動絡みの記事。
2021年2月16日付
「愛知県の大村秀章知事のリコールに向けた署名集めに関連し、名簿書き写しのアルバイトに参加した福岡県久留米市内の契約社員の男性(50)」の証言に関する記事。
「リコールのための署名簿は、1枚につき10人分の署名欄があるが、スタッフは「全部埋まっていると不自然なので、7人分ほどを書いたら次の用紙に記入をしてほしい」と注意した。印鑑か指印を押す欄もあるが、アルバイト側は、空欄のままスタッフに渡したという」
*「指印」はアルバイトの人たちの仕事ではなかったようだ。運動幹部に限られたのは何故?
2021年2月26日付
「複数の人物が繰り返し指印を押したとみられる署名が少なくとも約10万8千筆あったことが関係者への取材で分かった。提出された約43万5千筆の4分の1ほどに上る」
*この「作業」は1人では無理だろう。記事も「複数の人物」と書いているが、仮に10人で行ったとしても1人1万回以上「指印」を押す勘定。壮絶な状況が見えてくる…。ニセ署名簿を完成させるというれっきとした犯罪行為。その犯罪をやり通す強い意志の存在が不可欠だっただろう。事務局の人たちの「独断」や「忖度」でやりきれることだろうか。私には、どんな手を使ってでもやりきれ!という「叱咤激励」の声が、どこからか、聞こえてくるような気がする。
●uttiiの眼
これから殺人を犯そうとするものが、これは間違いなく私の意思に基づく私の行為だと保証するためにも用いられる「指印」。そのようなものだからこそ、嘘をつく時にも利用されるというパラドックス。これからは、「指印」が押されていたら、それだけで胡散臭いものと用心しなければならないようだ。
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