新米 「ふーん、僕はまたペッパーくんみたいなロボット型裁判官が法廷に立つのかと思ってました」
E子 「そういうロボット型の裁判官も考えられていないわけじゃないようよ」
新米 「やっぱりそうですか。焼肉屋さんでお肉を持って来てくれる配膳ロボットもある世の中ですからねー」
大塚T 「何の話よ」
E子 「『AI裁判官が持つ思いやりが与える信頼度への影響』なんてテーマで同志社大学も研究しているわ」、
新米 「AI裁判官の『思いやり』ですか」
E子 「思いやり、信頼、能力、誠実さという項目でも調査がされているのよ」
大塚T 「『AI裁判官は果たして可能か?』というテーマの論文も出てますね」
新米 「人工知能の研究を行っている人は『裁判官もAIに取って代わる』という人が多く見られるが、法律家の間では懐疑的な意見が多い。って、あります」
E子 「他に身寄りのない病気の老夫婦が自分の死後を懸念して配偶者を殺してしまうような事件については、情状酌量で執行猶予付き判決にし、実刑を伴わないようにすることが多々あるけど、そういったケースをAIはどう判断するのか?ってことが難点と言われているわ」
大塚T 「わぁ、こんなケースも書いてます。実父から性的虐待などありとあらゆる虐待を受けていた娘が父を殺してしまった例です。実父との間に5人の子供を出産させられ、中絶も何回もさせられたという尋常では考えられない状況。そんな女性に対しても求婚してくれる男性が現れたが、父親は激怒し暴力をふるう。たまりかねた娘は…。この父親殺しの一件も、実刑とするにはあまりにも酷であると誰もが思うはずだが、果たしてAI裁判官は…ってことですよね」
新米 「どうなんでしょうねー」
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