このままでは史上最低の大会に。五輪「プレーブック」のモラル欠如

 

【サーチ&リサーチ】

*「プレーブック」の初版は今年の2月3日に公表されている。組織委員会が国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)と共同で作成したもの。
*「バブル方式」の息苦しさについて、ハンドボールと柔道の大会で選手たちがどんな経験をしたか、記事になっている。

2021年2月8日付
タイトル「バブル生活 外部との接触、遮断する大会方式 「息苦しい」PCR検査18回、荷物は消毒でびしょぬれ」の記事中に以下の記述。1月、エジプトで開かれたハンドボールの世界選手権に参加した日本代表、土井レミイ杏利選手の話。
「2人部屋から一歩でも出れば、マスクの着用が求められる。大会関係者が目を光らせており、食事を含めてチームが集まるごとに検温があった。散歩もホテルの敷地内と制限された。土井は「世界から完全に離れたところにいるような気持ち。自由がなく、息苦しかった」と率直に語る」

*その後、選手への検査は「4日に1回」から「毎日」にされる。
*バッハ会長の「緊急事態宣言は五輪とは関係ない」発言。
*橋本会長「無観客も覚悟」発言。

2021年4月29日付
タイトル「五輪医療体制、見えぬ全容 選手向けプレーブック改訂」の記事。
「28日に承認された選手向けのプレーブック改訂版(第2版)は、コロナ禍への国民の厳しい視線を意識して選手の検査体制などが厳格化されたが、国内の医療体制に及ぼす影響はまだ見えない。観客の有無が決まらないためだが、医療従事者への負担を減らせる「無観客」案がここへきて急浮上してきている」

2021年5月20日付
タイトル「IOC・コーツ氏、五輪開催へ強い決意」の記事中。
「コーツ氏は文書で「安心・安全の大会」に向けた努力を強調。大会時の行動ルールを定めた指針「プレーブック」の第3版が6月に公表されることに触れ、新型コロナウイルスの感染対策について「誰も疑いを持つことはなくなる」とアピールした」とある。

2021年5月22日付
「五輪、強まる接種頼み IOC「選手村、8割にワクチン」」との記事中、次の記述。
「新型コロナウイルスへの対策をめぐっては、IOCと日本側はともに「ワクチン接種を前提とせずに、安全で安心な大会を開く」と繰り返してきた。だが、IOCと米製薬大手ファイザー社などが今月6日、各国・地域の選手団向けに無償提供を受けることで合意してからは、ワクチン頼みの姿勢が強まっている」と。

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