コロナ有事で露呈。京大・藤井聡教授が考える「日本経済が地獄に堕ちた根本原因」

 

 

さらには、ワクチンにしても、これだけ緊急事態だ緊急事態だと煽ってきたのに、しかも五輪開催のためには必須条件だと鼻息荒く首相官邸が必死になっているにも関わらず、欧米の先進諸国の中ではダントツに遅い接種状況であることは今や誰もが認識しているところ。

……つまり、感染症対策にしても経済対策にしても、欧米、そしてアジアの主要国に比べれば、驚く程幼稚で稚拙なものしかできていないのが、我が国日本の実態なのです。

そしてこうなってしまっているのは、政治の無い国の特徴なのだと言うことができます。

何の有事もなく、平時が延々と続いていく時には、政治が無くても、何とかやっていくことができるのです。ところがコロナのような、何らかの有事が起こってしまった場合、政治的な判断が絶対的に必要となるのですが……政治不在の日本では、そういう判断が何もできず、ただただ被害をダラダラと拡大させていくことになってしまうのです。

こうして、「日本の無能さ」が、コロナによって暴かれてしまったわけです。

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 2020年12月配信分
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image by: 首相官邸

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京都大学大学院・工学研究科・都市社会工学専攻教授、京都大学レジリエンス実践ユニット長。1968年生。京都大学卒業後、スウェーデンイエテボリ大学心理学科客員研究員,東京工業大学教授等を経て現職。2012年から2018年まで内閣官房参与。専門は、国土計画・経済政策等の公共政策論.文部科学大臣表彰、日本学術振興会賞等、受賞多数。著書「プライマリーバランス亡国論」「国土学」「凡庸という悪魔」「大衆社会の処方箋」等多数。テレビ、新聞、雑誌等で言論・執筆活動を展開。MXテレビ「東京ホンマもん教室」、朝日放送「正義のミカタ」、関西テレビ「報道ランナー」、KBS京都「藤井聡のあるがままラジオ」等のレギュラー解説者。2018年より表現者クライテリオン編集長。

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【著者】 藤井聡 【月額】 ¥880/月(税込) 【発行周期】 毎週 土曜日

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