夫の子育て方法を変えたい妻。育児のプロが話した「意外な言葉」

 

このお悩み、とてもよく頂きます。でも私は「夫婦の育児方針は違ってよい。ご主人に同じ方向を向いてもらおうとしないでください」とお願いしています。

というのは、ご主人に同じ方向に向いてもらおうとすると、必ずご主人への否定をしてしまい、ご主人のやる気を失わせたり、夫婦の関係がギスギスしたりしてしまうからです。

そうすると「言われた通りにやってみるよ」となるどころか「じゃあ、自分で好きなようにやってみたら?、俺は何もしないから」とへそを曲げてしまったり、「いちいちうるさいな、俺には俺のやり方がある!」と返って頑なになってしまうことが多いからなんですね。

ポポさんの場合も「ちょっと育児の勉強してるからって上からものを言うな」とか「そんなに言うなら長男なんとかして」とか。そして「(私に対して)最近面倒くさくて嫌だ」と言い、その日は口を聞いてくれなくなりました」、とあったように、すでにギスギスの方向に向かい始めています。

これって熱心に子育ての勉強をしている人に多い「あるある」で、勉強をしている方は、していない方よりも当然情報が多くなるので、その情報を知らないご主人に教えてあげようとします(もちろん善意として)。

でも、それを求めていないご主人からすると「アドバイスと言う名の指摘」になってしまい、悪意として取れられてしまうのですね。するとせっかくのやる気を削いでしまい、へそを曲げてしまったり、強い反発を持ったりしてしまいます。

せっかくよりよい子育てをしたい、と思っての事なのに、それが元で関係悪化に向かってしまうとしたら本末転倒ですよね。ですから「ご主人に同じ方向を向いてもらおうとしないでください」なんです。

もちろん、夫婦で一緒の方向に向かい、方針を同じくして努力できたら最高です。でも最高を求める事で、最悪に向かってしまっては元も子もありません。

確かにポポさんからするとご主人の行動には気になることが多かったのですが、それでも通常のご主人は「育児家事にとても協力的で、普段はとても穏やかな人」「子どもを公園に連れて行ったり、保育園の送迎や平日は自分のお弁当まで作って出掛けてくれる」とあったぐらい子煩悩で、ご自分なりの子育ても持ってくれています。

でしたらあまり頻繁に指摘するよりも、今の状態を保ちながら長い時間を掛けて、ご自身に「この方がいいのかな?」と知ってもらった方がいいのですね。そして本当に子供が嫌な思いをしているとしたら、子供がお父さんから離れていきます。

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