日本からは地理的には遠い国ではありますが、直行便が就航している数少ないアフリカの国の一つがエチオピアであり、最近、テレコムセクターの民営化を行う国際コンソーシアムに日本企業が参加している国でもあります。そしてこれまで外交の舞台で日本が議長を務め続けてきているアフリカ開発のための東京会議(TICAD)の具体的な支援先の一つがエチオピアです。
そう、経済的な結びつきや心理的な結びつきでは、決して遠い国ではないはずです。
なかなか日本が独自に、このような非常に複雑な緊張状態を調停するきっかけやスキルはないかもしれませんが、TICADプロセスを主導する国として何か役割を果たせないものかと問うています。
アフガニスタン情勢は混乱を極めていますが、タリバンが追放されてからの20年間、アフガニスタンの復興事業と国際的な枠組みをリードしてきたのも日本で、タリバンが戻ってきた今でも、過去20年で行われた数少ない成功例と理解されているのをご存じでしょうか?
もしかしたらその経験は、今回の複雑怪奇な東アフリカの緊張を和らげる何らかのヒントになるのではないかと考えております。
話が長く、またいろいろなところに飛んでしまって、まとまりのない分析になったかと思いますが、またいろいろなご意見をお聞かせいただければ幸いです。
ぜひ皆さんのお考えをお聞かせください。
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