「安倍フォン」にビビる自民党議員。前首相の“テレアポ大作戦”で高市早苗が猛追、2位躍進目前で岸田陣営が窮地に

2021.09.22
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by tututu
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29日の投開票まで残すところあと1週間となった自民党総裁選だが、報道各社の情勢調査では河野太郎規制改革担当相が優勢で、岸田文雄前政調会長がそれを追う展開となっている。しかし、ここへ来て高市早苗前総務相が岸田氏を猛追し、2位の座を射程圏内に取り入れてた。この大躍進の裏にはあの前首相の強力な援護射撃があるようだ。

電話で高市氏を猛プッシュする安倍氏の狙い

「もしもし安倍晋三だけど」「どう?元気にしている。よろしく頼みますね」 「いま、忙しいかい?一段落したらゆっくりメシでも食べよう。じゃ、よろしくお願いしますね」その声の主は安倍晋三前首相。

高市氏を応援するため、安倍氏は今、自民党議員に“テレアポ大作戦”を行い、中堅・若手議員たちに電話をかけまくっているという。フライデーが報じた。

記事によると、自民党議員の間でこのいきなりの直電は「安倍フォン」と呼ばれ、議員たちを震えあがらせているようだ。

安倍氏の威力抜群の援護射撃に高市氏も奮起。討論会やテレビ番組で、外交・安全保障や皇位継承など「得意分野」だけでなく、新型コロナウイルス対策や社会保障、経済についても自身の考えを雄弁に語っている。

キャスター経験はだてでなく、「高市氏は話がうまい」「笑顔と関西弁を交えた語り口が良い」と自民党内でも評判は上々。討論会でも年金改革で真っ先に切り込み河野氏に迫り、存在感を示した。

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高市氏が2位となれば決選投票で惨敗の可能性も

高市氏の猛追に危機感を強めているのが岸田陣営だ。

共同通信が17、18日に行った自民党員を対象にした世論調査では、河野氏が48.6%でトップ。2位は18.5%で岸田氏が続いたが、3位の高市氏は15.7%とその差は3ポイントもない。岸田氏からすれば、後ろから物凄い勢いで高市氏に迫られていることになる。

高市は当初、20人の推薦人さえ集められるかさえ不透明な状態だった。後見人の森喜朗元総理が安倍氏に対して推薦人集めを依頼し、清和会の親しい議員たちに声をかけ始めた頃でさえ、圧倒的に不利とみられていた。それゆえ、ここまでの激しい追い上げは誰も予想していなかったはずだ。

では、高市陣営が手放しでこの状況を喜んでいるかというとそうではないようだ。永田町や霞が関の動向に詳しい記者は、「内心複雑であることは事実」と語る。

「もし高市さんが大躍進して2位となった場合、河野さんと高市さんで決選投票が行われることになります。そうなった場合、タカ派色を敬遠する向きも強いため、必ずしも岸田派の評が高市さんに回るとは限りません。高市さんが2位になった方が河野総裁誕生が近づく可能性があります」

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こうした微妙な情勢を安倍氏らはどう判断するのか。「安倍フォン」で攻勢を掛けつつ、安倍氏の中には別な思惑があるかもしれない。

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