「子どもをYouTuberにさせたくない」と嘆く親に育児のプロが出した答えは

 

でも、せっかくなので二人で進行を考えながら、自分のチャンネル名を決めて、自分の紹介と猫の名前と特徴を話す内容を決めて、「ご覧いただきましてありがとうございました」で終わる、とただこれだけの事なのに、「え~、何て言ったらいいか忘れちゃう」「え~、むずかしい~」「ムリ~」を連発。結局、カンペを用意して、全部言葉を書き出して、パパが撮影、私がカンペをめくる人。親子3人かかって、もう本当に大変でした。

最初はおとなしくしていた猫たちも、嫌がってじっとしてないし、途中で隠れてしまったり、それを餌でおびき出したり…。たった5分の動画を取るのに9時からお昼過ぎまで、結局4時間近くかかりました。

最初から撮った動画は、じいじ・ばあばに見てもらうつもりだったので、じいじ、ばあばは喜んでくれましたが、パパも娘も、そして私も疲労困憊で、お昼を食べた後、しばらく3人でソファーでぐったり…でした。

「ユーチューバーさんって、これを繰り返しているんだ」と思うと尊敬しかありません。そしてパピーさんが「ユーチューバーはすごい才能の塊」と言われていた理由が分かりました。

その後の娘ですが「すごく楽しかった…けど、もういいかな?」と言っています。やはり見ている側とそれを作り出す側では大きな違いがあり、目に見えない隠れた部分で、こんなにたくさんの苦労があるんだ、という事を学んでくれたみたいです。

その後は「ユーチューバ─になりたい」とは言わなくなり、今まで頻繁に起きていた親子げんかもなくなりました。娘の「ユーチューバーになってみたい!」から何週間もケンカしたり説得したり、ゴタゴタしていたのが嘘の様に、たった1日。それも数時間でコロッと変わりました。「百聞は一見にしかず」とは言いますが、たった一度の経験でこんなにも気持ちが変わるんだな、と驚いています。

今後も親と子供で意見が違う事があると思いますが、説得しようとしたり、言い聞かせるのではなく、本人が判断できるように経験させてみるって大事だな、と私も勉強になりました。今回は、本当に貴重な経験をしました。ありがとうごあいました。

momoさん。ご報告ありがとうございました。

お返事の中に「やりたい気持ちだけで、具体的には何もなかったんだなと分かりました」と書かれていましたが、子供達の「やってみたい」って、こんな風におぼろげながらのイメージで、そこに興味を持っているだけという事が多いんですね。だからあまり真に受けて反対したり、すぐに白黒つけようとしなくてもいいんです。

でも娘さんにとって「こんなに大変なんだ」って分かってくれた事。非常に貴重な経験だったと思います。お父さんもmomoさんもお疲れさまでした。とてもよい教育をされたと思いますよ(^^)。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 石神明生 【発行周期】 毎週日曜

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