日本は首相が交代したもののベトナムと連携して中国包囲網を作ろうという戦略に変わりはなく、またインドネシア、フィリピンにも軍事的な関係の前段階となる布石を打っているという事です。
強大な中国に対応せざるを得ないという受け身的な要素は大きいと思いますが、日本政府も場当たり的ではない長期的な国家戦略をもちつつあります。
しかし、こういった国家戦略を肝心の日本の国民に明示的に説明できないというところに社会的制約を感じます。
国家戦略は理想だけでは作れません。経済・軍事を含む国際関係の現実と理想、それらをすべてタブーなく闊達に議論できるような社会に早くなってほしいと思います。
「軍事について議論すること=戦争肯定派」といったレッテルを張るのは間違いです。日本を取り巻く国際環境を客観的に見て冷静に議論することは大事です。
(メルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』 11月28日号より一部抜粋)
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