営業マンは「自己暗示」をかけると契約がとれるようになるって本当?

 

実例を紹介しましょう。前の会社の時の話です。コンテストを年に2回やっていたんです。その第3回目の話しです。実は、私はコンテストに全く興味が無い人間です。営業はコンテストのためにやるものではなく、予算を達成するためのものって思っています。だから、コンテストで何位だろうと、予算達成できていればそれで、自分の役割は果たしているので、どうでもいいと考える人間です。

ところが、そのコンテストにバッジがかかることになったんです!胸につけるバッジですが、その色をコンテストの順位で決めることになったんです。優勝者は金バッジです。それ以外は、売上に応じたバッジです。

当時、マネージャーとして課を率いていましたので、個人の数字よりも課の数字を達成するのが役割でした。ですから、自分が売ることより、課員を売らす方に注力していました。そんな、個人の数字でバッジの色がどうのこうのというのが、どうしても我慢できませんでした!「だったら、優勝して金バッジ取ればイイじゃん!」と社長に言われ、初めて本気でコンテストに挑みました!

また、前の会社は3社が合併して作った会社ですが、私が元々役員をやっていた会社は一度も優勝者を出してないんです。それもあって「負けられない!」と気合を入れて挑みました。

通常コンテストは1ヶ月間なんですが、この時は2ヶ月の長丁場でした。初月はトップでしたが、2ヵ月目に逆転され、後1週間残したところで、3位になっていました。気が付くと木曜日になり、3位のままです。

「どうすれば逆転優勝できるか?」

当時、出たばかりの複合機を売るしか無かったです。ポイント制になっていて、複合機のポイントが高かったのです。逆転勝利まで1日で複合機を3台売るしか無かった。あてもなく行動して売れる訳もなく、自分の顧客で、行けそうなところをピックアップしました。

でも、「無理だぁ~」。

複合機なので、FAXとコピー機のリース残金をまとめて解約して、リースアップしなきゃいけませんが、狙えそうなところなんて、残っていませんでした。複合機になるので、多少リース料金がアップする分には、どうにかなります。ただ、イメージ的には月額1万円までです。それ以上あがるのは、「無理だ!」って思ってしまいます。

そして、結果、3件契約を取り、よく土曜日もFAXとビジネスホンを決めて、優勝しました!

どうやって、3件の契約を取ったのでしょうか?

実は、「決まる」と思ったからです。それまでの私は、月額1万円以内までしか高くなったら決まらないと自分で自分に限界を決めていました。ただ、それじゃぁ、優勝できないです。やる前に諦めることになります。そこで、「決まる」と思ったんです。「リース料金が倍になっても決まる!」と、自分自身に自己暗示をかけました。

 

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