インドア派の子供に運動をさせることは親の“強制”にならないのか?

 

私が子供たちの幼稚園時代、運動させたのはスイミングでした。それは水泳選手にしたいわけではなく、継続的に全身を使った運動する事と心肺機能を高める為に最適だと思っていたからです(この先、授業でプールもありますし)。

もちろん、それをどうしてもその子が受け付けない、イヤでイヤでしょうがないとしたら、無理にはさせませんが、もしスイミングがどうしてもダメだったら、きっと他の運動を探したでしょうし、それでもだめなら一緒に運動をしたと思います。それは「(種目は何でも)運動は必要だ」と考えていたからです。

チロさんが「悩ましい」と思われたのは「運動の必要性」よりも「子供の嫌がることをさせるべきではない」の比重が重いからでは?と思うのですがどうでしょうね?

でも食事や睡眠や歯磨きと同じように「運動は必要だ」とお考えになると「強制・無理強い」「エゴ」だとはお感じにはならないと思うのです。

今回「運動好きにするにはどうしたらいいか?」というご相談を頂いたのですが、好きになる為には、なによりそこで喜びを感じる事です。

特に運動は、最初は難しくても、それができた時に「やった♪できた!」と達成感や満足感に満たされます。誇らしい気持ち、嬉しい気持ち、楽しい感覚。それらは「又、体験したい!」と思わせてくれます。

でもその喜びを感じる前に、行動を起こさなければ絶対に「できた!」の経験はできませんよね。なのでまずはチロさんの「強制・無理強い」という考え方をやめて「必要だから運動するんだ」と、お子さんを運動に馴染ませてあげて欲しいと思うのです。

それは何か特別なスポーツをすることではありません。体操教室でもいいし、もちろんスイミングでもいいし、スポーツジムの幼児教室のようなところでも良いです。

運動に触れさせて「できた♪」の喜びを増やすこと。

それを続けていくことで「運動って楽しいな♪」と経験してくれるでしょうし、一緒に筋力やバランス、そして心肺機能なども高くなっていきます。

もし子供が嫌がってもすぐに止める事を考えるのではなく「運動は大事な事だからやるんだよ」と話してあげて欲しいと思うのですね。それは決して「強制」でも「無理強い」でも「エゴ」でもないと私は思います。

ただ、ご主人のなさっていたバスケットボールは、5歳の息子さんですと、まだちょっと早いかも?と思います。

と言いますのも、バスケットボールの魅力は、あの小さなゴールにバサッと吸い込まれるようなシュートですよね。

でもバスケットのゴールって一般用で約3メートル、小学生のミニバスでも2メートル60センチと、幼稚園のお子さんの身長と腕力では、高すぎて届かず「楽しさ」を感じにくいのです。

どちらかと言うと、高学年用のスポーツなので、今は今の年齢で楽しめるものをやってみる事がいいのかな?と思いますがいかがでしょうか?

その後、チロさんからお返事を頂いて、まさに「子供が望んでいない事はすべきでない」とお考えだったとお聞きしました。

そして「自分も運動が嫌いだったんだからしょうがない」という思いで、私が「食事や睡眠と同じほど必要だったら強制とは思いませんよね」とお話したことが、とても衝撃的だった、と言われていました。

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