店長には様々なスキルが求められます。数値管理(FLコントロール、数値からの問題発見)、問題発見力、コミュニケーション力、伝達力、指導力、スケジューリング、メニュー開発などなど、挙げればきりがありませんが、コミュニケーションはあくまで「店長に求められるスキル」の一部でしかないのです。
コミュニケーション能力さえ高ければ店長として活躍できるかと言えばそうではなく、飲食店の場合、やはり、オペレーション力が低い人はなかなかアルバイトさんをマネージメントすることは難しいのではと思います。
特に、営業中に指示を出したり、仕事を教えたりなど、オペレーションに自信がないと、逆にアルバイトに自信をもって指示したり、指導したりできないのが現実ではないかと思います。
だからこそ、オペレーションスキルをどれだけ高められるかが、まずは、店長としての能力を発揮するための一番最初にやることではないか?、また、オペレーションスキルが高い人こそが、店長候補になるべきではないか?、僕はそう感じています。
ところで、皆さんの会社では、オペレーションのスキルを高めるための仕組みが整っているでしょうか?
僕のご支援先では、オペレーションのスキルを高めさせるために、営業中のポジションごとに求められるスキル、コツ、ポイントを「言語化」させることで、よりオペレーションスキルを高められるようにしています。
とかく飲食店の現場では、特に、ホールの仕事、キッチンの仕事を教える際には、どうしても「目で盗め…」とか、「こんな感じで…」とあいまいな教え方をすることがほとんどです。
しかし、どんな仕事にも、「コツ、ポイント」があり、さらに、この「コツ、ポイント」を「言語化」することができれば、仕事を身に着けやすくなるはずです。
だからこそ、仕事のコツ・ポイントを「言語化」することをご支援先に求め、できるだけ「学びやすい」「教えやすい」ような仕組みつくりに努めています。
「言語化」させる具体的手法はこちらのYouTubeをご覧ください。
● 飲食店経営塾【第63回】教えるとは、相手をできるようにさせること! ~飲食店の現場では、「教える」ではなく「伝える」人が多い~
コミュニケーションはあくまで求められるスキルの一つです。まずは、店長にオペレーション力を高めさせ、そして、深めさせ、オペレーションに関しての自信をつけさせてから、様々なスキルアップに努めさせてはいかがでしょうか?その方が、自信を持ってアルバイトさんとコミュニケーションをとれるはずです。
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