子どもの心情を知ろうとせず、ただ浅い考えで理解ある親を演じるのは、私からいわせれば愚かな行為です。
もちろん干渉しすぎるのはよくありませんし、我が子を信じることも大切ですが、寂しさからいつの間にか男女関係が行き過ぎたり、道を誤ったりして、やがて傷つくことになるのは大事な我が子であることを忘れないでいただきたいと思います。
人生の先輩である親の意志で子どもをある程度導くということは大切なことなのです。
いずれにせよ、子どものことを知っておくのは親としての責任です。子どもを守ったり、正しい方向に導いていくのは、親としての大事な務めなのです。
また、最近では子どもが親を小バカにするようなケースも増えてきているように思います。
私のところに相談に訪れる親子でも、娘さんが椅子にふんぞり返るようにして座り、その横で母親が小さくなっているなど、子どもが親より威張った態度でいるような姿を目にします。
そういった家では、手放しで子どもをただただ「かわいい」といって甘やかし、考えや行動を躾けることもなく、さらに「あなたはできる子だ」と信じて疑わなかった方が多いように見受けられます。
そういう接し方によって、子どもは自分が親よりもえらいという勘違いをしてしまっているのです。
繰り返しますが、親は人生の先輩です。親の言いつけを子どもに守らせるのは、当然のことなのです(もちろん親の理不尽を押し付けることはだめです)。
それなのに、親という人生の先輩よりも自分は偉いという勘違いを子どもにさせてしまうと、前述のような、親を差しおいて椅子にふんぞり返るような子どもに育ってしまう可能性があるのです。
神の視野から見れば、子どもは自分の魂に合うカルマを持つ親を“選んで”生まれてきます。つまり、親子はお互いに似たようなカルマを持っているのです。
そういったこともしっかり理解したうえで、もう一度、親子関係というものを見つめ直していただきたいと思います。
いくつになっても親子は親子。
一生切れない親子の絆を、大事に育んでいっていただきたいと願っております。
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