ウクライナとロシアの紛争。日本人として何を考えればいいのか?

 

5 戦争がはじまると、流される情報の多くは、どちらかの側に立って歪められたプロパガンダになりがちです。さらに戦争は人々を興奮させるので、冷静な判断ができなくなり、どちらかに傾いた意見に集約されます。SNSがそれを一層、加速していることに恐怖を感じています。

6 経済がグローバル化、金融化しているので、地球の裏側の局地的戦争でも、自分たちの暮らしに直結します。商品が売れなかったり買えなかったり、はたまた高騰したり暴落したりするのです。それだけでなく、為替、金利、株式市場に大きな影響を与えることに留意しています。

7 歴史を見れば、戦争前後の混乱で、ハイパーインフレが起こると、その国の政局は主義主張に関わらず不安定になります。そこで、英雄待望論が高まり、人心掌握が上手な独裁者が台頭して、次なる災いを呼ぶことが一番の恐れていることです。

8 ですから、こんな時こそ、「みんなが良いと思っている考え」に疑いを向け、あえて反主流派の意見に耳を傾けバランスを取ります。同時に、今回の混乱が起きた後に、どんなことが波及効果で起きるか予想して対処します。特に、自分、家族、所属企業・団体、地域、国にいかなる被害が及ぶか考え、早めに手を打つようにします。

さて、そんな観点で、今回のニュースを見てみると、 ほぼ一方的に、プーチン大統領とロシアが悪く 報道されています。 ゼレンスキー大統領とウクライナが被害者 で、何とか応援しなくてはという気分にさせられます。
そんな時こそ、バランスを取るべく、 ロシア側の言い分にも耳を傾けるべき でしょう。国連で見られたように、 相手のスピーチを聞かずに退場 などという子供じみた行動はとりたくないのです。不快に思われるかもしれませんが、 あえて大勢と違う意見を積極的に集めないと、ニュートラルな見方はできません。

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