「糖質を制限すると筋肉は減る?」糖質制限食の提唱者に聞いてみた

 

海外の論文によれば糖質制限食(ケトン食)実践により、自転車競技、テコンドー、体操などの競技において、最高強度の運動以外では、全てパフォーマンスが向上することが明らかにされています。つまり最高強度の運動(100m競争など)だけは普通の食事のほうがいいですが、それ以外の一般的なスポーツ(低度-中等度-強度)では、スーパー糖質制限食が優位と考えられます。

ケトン体は、700万年間の進化の歴史において、常に人類の日常的な主要なエネルギー源であることを強調したいと思います。スーパー糖質制限食実践中の血中総ケトン体値は「400~800~2000μM/L」くらいに上がりますが、インスリン作用が保たれている時の生理的ケトン体上昇は、安全です。

糖質を普通に食べている人の血中総ケトン体の基準値は、「26~122μM/L」くらいです。つまり、糖質を食べている人でも、日常的に24時間血中ケトン体は存在しているわけです。

さらに、近年、ケトン体が高値であると、心・腎・脳などに対して「臓器保護作用」がある可能性が示唆されています。

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(財)高雄病院および(社)日本糖質制限医療推進協会 理事長。内科医。漢方医。京都大学医学部卒、同大胸部疾患研究所等を経て、1978年より医局長として高雄病院勤務。2000年理事長就任。高雄病院での豊富な症例をもとに、糖尿病治療、メタボ対策としての糖質制限食療法の体系を確立。自らも二型糖尿病であるために実践し、薬に頼らない進行防止、合併症予防に成功している。

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