海外の論文によれば糖質制限食(ケトン食)実践により、自転車競技、テコンドー、体操などの競技において、最高強度の運動以外では、全てパフォーマンスが向上することが明らかにされています。つまり最高強度の運動(100m競争など)だけは普通の食事のほうがいいですが、それ以外の一般的なスポーツ(低度-中等度-強度)では、スーパー糖質制限食が優位と考えられます。
ケトン体は、700万年間の進化の歴史において、常に人類の日常的な主要なエネルギー源であることを強調したいと思います。スーパー糖質制限食実践中の血中総ケトン体値は「400~800~2000μM/L」くらいに上がりますが、インスリン作用が保たれている時の生理的ケトン体上昇は、安全です。
糖質を普通に食べている人の血中総ケトン体の基準値は、「26~122μM/L」くらいです。つまり、糖質を食べている人でも、日常的に24時間血中ケトン体は存在しているわけです。
さらに、近年、ケトン体が高値であると、心・腎・脳などに対して「臓器保護作用」がある可能性が示唆されています。
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