36年待ち続けた映画『トップガン』の続編。ジャパンプレミアは号泣の嵐

Tom Cruise arriving for the Rock Of Ages Premiere, Odeon Leicester Square, London. 10/06/2012 Picture by: Alexandra Glen / Featureflash
 

前作で現役トップガンレベルの海軍パイロットになった主人公マーヴェリック。36年の時を経て、今回は教官として、後進の育成を務めることになります。

若きエリート候補生に、当時の自分を重ねるのですが、その中には元相棒で命を落としたグースのひとり息子がいました。そこに生じる葛藤。そして出撃命令。命がけの戦いに、マーヴェリック、彼の教え子たちが身を投じる―。それがストーリーライン。

特にアイスマン派の方は劇場で観る必要があります。『トップガン』におけるアイスマンとマーヴェリックの関係は、『あしたのジョー』の力石徹と矢吹丈の関係に重なります(誰がわかるんだよ、こんな話)。

もちろんネタバレはしないけれど、ひとつだけ。

最初のオープニングシーンで、号泣してしまいます。トップガン ファンなら間違いなく、100%。オープニングシーンだけで、前作に対する愛とリスペクトを感じます。

デカしたコシンスキー監督。前作の監督である、いまは亡きトニー・スコットへの追悼、尊敬、愛情まで感じました。

上映中、周囲が気づかない36年ぶりに回収されていく伏線の連続に、隣の記者のおじさんが心配するくらいずっと号泣しっぱなしでした。コイツナンナンダ、な顔で見られたよwww。

もし、劇場で鑑賞予定であれば、そして前作をうろ覚えであれば、もう一度観なおしてから映画館に足を運ぶことをお勧めします。感心するほど、前作に対するリスペクトを踏襲していたからです。

140分間、すべてのシーンに、オールドファンへの、そして新規のファンへのメッセージが画面全体に広がりました。

本来ならば、サンディエゴのプレミアに出席するところ、たまたまとはいえ、東京出張中でよかったかもと思いました。英語苦手な僕には、鑑賞1発目は、日本語字幕スーパーがあった方がよかったのだと思います。

前作とは36年の時間が経過しています。作品内の世界も同時進行なので、舞台は当然、現代です。前作の“敵キャラ”だったソ連という国ももうありません。冷戦終結した今、ストーリーも現代に添った話になります。

冷静に考えると、全世界で大ヒットした前作は、結構なアメリカ・プロパガンダ映画。世界情勢もまったくわかってない田舎の中学生が熱狂するには、そこそこ危険な作品だったのだな、と感じます。

もちろん当時夢中になったのは、レイバンのサングラスやMA-1、KAWASAKIのバイクなどファッションなどで、戦争そのものに興味をもったわけではありません。

逆を言えば、戦争映画をあんなファッショナブルに描くなんて、めちゃくちゃな作品だとも言えます(笑)。

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