なぜ「スティーブ・ジョブズの名言集」は他の本と一線を画しているのか?

BEIJING, CHINA - APR 6, 2016: Steve Jobs in black and white at Beijing Madame Tussauds wax museum. He was the co-founder of Apple Inc
 

本文のなかから、さっそく気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

アーティストは、自分の作品にサインするものだ

出荷するまで終わりじゃない

アーティストとして創造的な人生を送りたいなら、過去を振り返りすぎてはいけない。これまで自分が何をしてきたとしても、どんな人間であったとしても、そのすべてを受け入れ、捨て去る勇気がなければならない

自分たちがつくれる最高のものをつくりたかっただけさ。例えば、家具職人が立派なタンスをつくる時を想像してほしい。裏側にベニヤ板なんて使わないよね。壁に面して誰にも見えなくても、自分にはその存在がわかっているから立派な板を使うんだ。夜、ぐっすり眠りたかったら、美しさや品質へのこだわりを最後まで貫くべきだよ

墓場で一番の金持ちになったところで意味はない。(中略)夜、眠りにつく時、我々は素晴らしいことを成し遂げたと言えること。それが重要だ

アップルのみんなを結びつけていたのは、ここなら世界を変えるようなものがつくれるってことだった。それがとても大きな意味を持っていた

デザインっていうのは面白い言葉だ。見た目のことを考えている人もいるが、もっと深く掘り下げてみると実は機能のことなんだ。Macのデザインとは「どう見えるか」ではない。部分的にはそうとも言えるが、本質的には「どう機能するか」ってことなんだよ

「フォーカスとシンプル」が私のモットーなんだ

異なる分野のものを融合させた人はたくさんいる。ポラロイドのランド博士は「ポラロイドはアートと科学の交差点に立っていたい」と言った

何かに挑戦して素晴らしい成功を収めたら、他の大きなことに挑戦すべきだ。成功に浸るのはほどほどにしておけ。次に何をやるか考えるんだ

耳ざわりの良い名言よりも、ジョブズがどうビジネスに取り組んだか、具体的なところがわかる内容で、実務家として勉強になります。

「ジョブズの名言集なんて読み飽きたよ」という方でも、きっと楽しめる内容だと思います。

ぜひ読んでみてください。

image by: Anton_Ivanov / Shutterstock.com

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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