北方四島が日本の領土に。核戦争で崩壊するロシアと「プーチン後」の世界

 

ロシア・ウクライナの状況

プーチンは、「国民の99.9%は、国のためなら喜んですべてを犠牲にするだろう」と述べている。人海戦術しか手がなくなり、犠牲者がどんどん増えているが、それを正当化するようである。

そして、予備役が200万人もいるので、国家総動員を掛ける準備をしている可能性がある。

ロシア正教会は、「戦う人は勇敢に戦え!死ぬなら戦死して天国に行け!戦争で死ぬことはどんな死に方より優れているのだ!最高の死に方だよ!」と言うが、司祭の前線への派遣はしないようにプーチンに依頼している。

また、ラブロフ外相は、「ウクライナは降伏する必要がある」と発言。「さもなくば戦争は継続する」とし、戦争という言葉を用いた。とうとう、特別軍事作戦から戦争に切り替えるようであり、その上で国家総動員令の発令になるのであろう。

今まで、インフラ攻撃しか効果がなかったが、この中心的な空軍基地も空爆された。ウ軍は、エンゲルス空軍基地を再度、TU-141で攻撃して、Tu-95MSを5機損傷させ、ロ空軍兵17名殺害、負傷者26名で、うち3名が重傷であり、管制塔も破壊した。このため、急遽、6機のTu-95を5,400km離れた極東のウクラインカ空軍基地に移動させた。

この攻撃で、ウクライナのインフラ攻撃を準備していたが、それができなかった。しかし、インフラ攻撃があるとウ軍は警戒していた。

案の定、29日、夜間の自爆ドローン攻撃を受けて、ロシアが「カスピ海上空の戦略航空機と黒海の艦船から発射された空と海の巡航ミサイル69発とシャヘド136の23機」でウクライナを攻撃した。この内、防空部隊はミサイル54発とシャヘド16機を撃墜したが、残りは着弾したようで、不発弾もあるようだ。しかし、撃墜率は76%に落ちている。

キーウとその地域では、首都の4割の18万人に対し、緊急停電が実施されている。16発のミサイルは、すべて撃墜されたが、残骸は首都圏の産業施設や住宅に被害を与えた。

リヴィウ州では、リヴィウの90%で緊急停電を実施して、水にも問題があるが、着弾の報告はない。イワノフランキフスク地方では、民家への着弾あり。またインフラにも被害が出ている。

ハリキウ州では、重要なインフラに4発が着弾し、電気と水が停止。オデッサ州では、21発のミサイルが命中し、エネルギー施設も損傷し、水と電気に問題が出て、破片が住宅の建物を損傷した。

スミ、ビニツァ、ジトーミル、ポルタヴァ、ミコライフ、テルノピル、チェルニヒフでは、ミサイルの迎撃成功で着弾の報告なし。

このように、ウクライナでの防空能力にバラツキがあり、地域差が出ている。特に強化が必要なのがオデッサなのであろう。

そして、30日は、南東部と北部にシャヘド16機全機を撃墜したが、31日もロ軍は大規模ミサイル攻撃を実施し、キーウの中心部のホテルが着弾して、1人死亡、朝日新聞関田航記者を含む20人負傷した。同じ場所にいた朝日新聞の国末記者は無事。

逆に、ベラルーシのブレスト地域に、巡航ミサイル迎撃のウ軍S300防空ミサイルが飛び、それをベラルーシ軍は迎撃に成功して、被害はなし。ベラルーシの方向から巡航ミサイル飛ばしたことによるようだ。ロ軍がベラルーシを参戦させる目的で、わざとやったようである。

もし、ベラルーシからキーウに向けて攻撃があったとしても、ロ軍は3万の兵士を投入する可能性があるという。ウ軍もこの攻撃に対応する強力な部隊を展開しているので、撃退するという。

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