「持ち家vs賃貸」論争に終止符か。投資のプロが「日本の住宅ローンは危険」と断言する理由

 

家賃を払うよりトクと思っても、ローン完済時には家はボロボロ!

住宅ローンを組んでマイホームを購入する人の理由には、以下のようなものがあります。

  • 「持ち家は財産になる」
  • 「低金利の今が購入のチャンス」
  • 「家賃を払い続けても一生自分のモノにはならない」
  • 「独居老人になると孤独死懸念で賃貸住宅が借りにくくなる」
  • 「住宅ローンは生命保険代わりになる(ローンは団体信用生命保険付きで借主死亡で残債がチャラになる)」

などといったところでしょうか。

一方で、大きなリスクは、25年も35年も続くローンを払い続けられるかどうか、転勤などに伴う住居移転にうまく対処出来るか、子供の独立などの家族数の変化に適応できるか──といったところが心配点でしょう。

ところで、こうしたリスクにうまく対処できるかどうかは、リスク表面化の際に、ひとえに マイホームがいくらで売れるか ──といった点が大きな鍵を握っているでしょう。

その時点でマイホームの価値が上がっているなら、途中で売却し、その売却資金でローンの残債を払えば、それで終わりです。

しかし、実際にはマイホームの価値のほうが落ちていますから、 ローンの残債 のほうが多くて売るに売れないケースが多いのです。

とりわけ、新築住宅は、購入した途端に販売業者の利益が剥落しますから、軽く2~3割は売り出し価格が下落します。

買ってまだまもない築浅でも、購入時点の7~8割の価格でしか売れないのが現実なのです。

新築でも、人が一度でも済めば中古だからです。

築浅の段階では、ローンの残債もまだまだ大きく残っていますから、マイホームは 担保割れ物件 となり、担保割れ部分を埋め合わせる資金がないと相場価格で売り出すこともままならなくなるのです。

この記事の著者・神樹兵輔さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • 「持ち家vs賃貸」論争に終止符か。投資のプロが「日本の住宅ローンは危険」と断言する理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け