あなたは、自分が国民年金の「何号被保険者」かスンナリ言えますか?

Adult Japanese have a "pension book". It will be distributed by the "Social Insurance Agency". The color varies depending on the year of distribution.
 

3.国民年金第3号被保険者

では最後に国民年金第3号被保険者です。

この人達は現在は800万人程居ますが、どういう人達なのかというとさっきの国民年金第2号被保険者に扶養されている人達を指します。
被保険者の99%が女子となっています。

よって、国民年金第3号被保険者と呼ばれる人は必ず、その配偶者が厚生年金に加入しています。3号被保険者になれるのは20歳から60歳までであり、最初の国民年金第1号被保険者と加入期間は同じです。

この第3号被保険者の大きな特徴は個別に年金保険料を支払わなくても、65歳になれば被保険者期間分の国民年金からの老齢基礎年金が受給できるという事です。

どうして年金が受給できるのかというと、その年金財源分は国民年金第2号被保険者が支払う厚生年金保険料に含まれているから。

なのでわざわざ個別に保険料を負担してもらう必要はありません。

健康保険も同じで、個別に健康保険料を支払わなくても病院で3割負担で受診できますよね。

ちなみに、国民年金第3号被保険者になろうとする人は年収が130万円未満が見込まれる人等でないといけません。

年収の基準があるので、よく会社では年収130万円を超えないようにしないと!みたいな話があったりしないでしょうか。

それは国民年金第3号被保険者が関係するためですね。130万円を超えるとなると、3号から外れて国民年金第1号被保険者となって個別の国民年金保険料を支払う事になるからです。

ところで、個別に保険料を支払わなくても年金が受給できるというシステムに対して不公平だ!という批判が平成9年あたりから強くなってきました。

時代としては働く女性が増えてきて、共働き世帯数が専業主婦世帯数を上回り始めたあたりからそのような批判が強くなりました。

働く女性からの批判が強くなっていった(私は働いて保険料払ってるのに、なんであの人は保険料払わなくても年金貰えるんだ!って)。

まあ、見た目は不公平そうなんですが、中身自体は別に不公平ではないんですけどね。

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