あなたは、自分が国民年金の「何号被保険者」かスンナリ言えますか?

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1.国民年金第1号被保険者

20歳になると全ての人が国民年金に加入しますが、国民年金に加入するというと毎月決まった保険料である17,000円(令和5年度16,520円。令和4年度は16,590円)ほどの保険料を毎月支払わないといけないというイメージがあると思います。

国民年金保険料の納付書が送られてきて自分で支払わなければならない人は「国民年金第1号被保険者」と呼びます。

どういう人が国民年金第1号被保険者になるのかというと、主に自営業者の人や自由業、農業、学生、フリーター、失業者の人などです。

国民年金というのは毎月保険料を支払う事が始まったのは今から62年前の昭和36年4月から始まりましたが、この時の対象者が主にサラリーマンや公務員の人ではない人を加入させようとして始まりました。

その加入者の主な人達が自営業者や農業者、そして5人未満の零細企業に勤めてるような人達でした。

今から60年ほど前というのは、通常では年金なんて無いのが当たり前の時代であり、とりあえず何も年金に加入していない人達を加入させて老後の保障をしなければならないとして始まったわけです。

国民がみんな年金に加入する事を目指したので、所得が低い人も強制的に加入する事になりました。

保険料に関しては本当は所得に応じて徴収したほうがいいんでしょうけど、自営業者や農業者のような人の所得を把握するのは非常に困難だったので、とりあえず国のほうで定額の保険料額を決めざるを得ませんでした。

国のほうで一方的に保険料を決めたわけですが、中には失業や病気などで保険料を支払える能力が無い人も含まれる事になるので、そのような所得が無い人にも定められた保険料を支払って下さいっていうのは酷な事ですよね。

ではどうするかというと、その人たちの保険料を免除するという方法を取りました。

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