核戦争は“ラクダ”のあとで。半年後にロシア必敗プーチンの腹の内

 

そして、まだ南側のロ軍は、人員補充が効いているので、人海戦術攻撃を止めない。すでにT0504主要道は補給に使えなくなり、今は地方道00506を使って補給をしているという。今使える補給路はM03高速道路と00506道の2本である。

ドネツクのボハレダラには、ロ軍海軍歩兵部隊が攻撃したが、ウ軍機甲部隊の反撃で大損害を出したが、GRUのスペツナズや特殊部隊などを増援して、街を2方面から攻撃しているが、ボハレダラを包囲するようであるが、今のところ成功していない。

ロ軍の勝てる方法は、損害無視の人海戦術と輸送部隊の潜入しかないようであるが、逆に、それに対応したウ軍の人的被害の少ない防御体制が確立していない段階である。このため、ウ軍は苦しくなっている。

大量の人員が突撃してくるので、重機関銃などを水平に打つなどの方法を取っているが、弾薬がなくなる時点で熟達したロ軍兵が攻めてくるので、機関銃が効かなくなり、人的損害が出ている。しかし、物量で押すロ軍の砲撃量も少なくなってきたようである。

マリンカでは、露軍は焼夷弾などのロケット弾で攻撃しているが、砲撃はほとんどないので、砲弾が欠乏している可能性があると。

そして、ロ軍の攻撃が下火になるのは、人員の損害が大きくなり、人員補充が効かなくなる時である。そこまで、ロ軍は突撃をしてくる。

このような攻撃であり、ロ軍は、いくら動員で兵隊の数を揃えてもまともな軍用車両と弾薬が足りないため、やっても自殺行為になるだけとも見える。勿論、ウ軍にも犠牲者は出るが、その比は、100倍以上になる。

スバトボ・クレミンナ攻防戦

ロ軍が、大量の人員と装備を集めて、大規模反撃を計画しているようだ。このため、ロ軍は、クピャンスクに対して砲撃も増えている。ロ軍の反撃もあり、ウ軍は前進せずに、ロ軍の2月24日以降の大規模攻勢に備えて体制を固めている。

クレミンナ包囲網も前進を止めて、ロ軍の反撃に備える体制であるが、コズマネとディプロバをロ軍に占領されて、ウ軍は後退した。ロ軍の空挺部隊はヤムポリフカを攻撃したが、ウ軍は撃退した。ロ軍の反撃が開始したようにも見える。

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