アメリカに言いくるめられ兵器を爆買いさせられる哀れな国ニッポン
ここで船田が言い、石破も述べているように、この議論の前提として、当時はミサイルを発射台にセットし数日かけて液体燃料を注入する方式であったため、米国の偵察衛星などで攻撃準備状況を察知することができたということがあった。それでも、それが本当に日本に向けて発射されるものであるかどうかは推測に頼るしかないという、誠に危なっかしい話ではあった。ところが今では固形燃料が当たり前になって、北朝鮮の場合を見ても、山岳地帯の地下基地からトレーラーで、あるいは鉄道のトンネルから貨車で、突然出てきて発射してすぐに引っ込んでしまうという場合が多く、また潜水艦に載せて海中から発射する場合も増えていて、事前察知そのものが不可能となりつつある。
石破はやんわりと「その理屈は今でも通用するかといえば、そうでもない」という言い方をしているが、まあはっきり言って完全に時代遅れの話に踊って米国の軍需企業に大儲けをさせようとしているのが岸田である。
他にも面白い論点がいくつかあるが、長くなるので今回はここまでとしよう。
この記事の著者・高野孟さんのメルマガ