最強戦車が続々到着。プーチンの人海戦術を凌ぐウクライナ軍の大攻勢

 

ついに「自国勝利は不可能」と認めたロシア

それと、カザフスタンは4月1日から、並行輸入の一部としてロシアに向かう商品をブロックすることになり、トルコも既にロシアへの並行輸入品を止めている。ベラルーシは、まだロシアへの並行輸入を止めていないが、欧米からの並行輸入は難しくなってきた。

ということで、ロシアが頼れるのは、ベラルーシしかないことで、プーチンは、ロシアからベラルーシ国内に戦術核兵器を配備するとした。

また、ロシアは、砲弾を月30万発も生産できるが、ウクライナと欧米諸国合計で月11万発しか生産できなかったが、欧米諸国は砲弾の増産をして、早急に100万発の砲弾供給をウクライナに約束した。

このような結果、メドベージェフは、「広義の外国人を全て追放し、70-100キロの中・近距離で機能するあらゆる種類の兵器の使用を禁止する緩衝地帯を設定する」必要があるとした。徐々に中国が提案する停戦案が漏れているようである。この緩衝地帯は、ウクライナ領内であるが、この支配権はウクライナに帰属させることで、ロシアとの停戦を実現することになる。

これを前大統領であったメドベージェフが言い始めたことで、ロシアの勝利は不可能であり、停戦に持ち込むしかないとロシア国内でも認めることになりそうである。この停戦案は中国が提案していることである。習近平がプーチンを説得したように思う。

ウクライナが2024年11月までに停戦を実現させなければならない理由

トルコはフィンランドのNATO加盟を認めたことで、フィンランドがNATOに加盟することが正式に決まった。

モルトバは、親ロシア派が政権打倒の行動を起こすので、それに対抗するために、ルーマニア語を共通語とした。ルーマニアの一地方が独立したのがモルトバであり、モルトバとしては、単独ではロ軍に対抗できないために、NATOに加盟しているルーマニアと一体化して、ロ軍に対抗したいのである。

しかし、2024年大統領選挙に出る予定の南部フロリダ州のデサンティス知事は、ロシアによる侵攻が続くウクライナ情勢を「領土争い」と言及し、ウクライナへの支援より、中国への警戒の方が上だ発言した。

トランプ氏と同様な考え方であり、共和党内から批判が噴出して、軌道修正に追い込まれた。しかし、デサンティス知事が大統領になったら、ウクライナへの支援は、終了もしくは量の縮小になるようだ。

このため、ウクライナもどこかで停戦に向かわないといけない事態である。少なくとも2024年11月までにである

それに続いて、スペインのサンチェス首相も24日、ウクライナ戦争からの打開策を模索するために世界は中国の声に耳を傾けるべきと述べた。「中国には世界的に存在感がある。われわれ全員でこの戦争に終止符を打ち、ウクライナが領土の保全を取り戻せるかどうかを巡り、明らかに中国の声に耳を傾けなければならない」とした。欧州にも中国案がもたらされたようである。そして、仏マクロン大統領や欧州首脳とEU首脳が、来週、中国を公式訪問する。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • 最強戦車が続々到着。プーチンの人海戦術を凌ぐウクライナ軍の大攻勢
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け