お金による奴隷支配からの脱却を。日本が見るべきは縄文文化

Restored pit dwelling house in the Jomon period at Hyogo
 

少し考えたら誰にでもわかることですが、こうした思考や行動は、ことごとく「どのようにすれば大金が転がり込むか」という思考の上に立っています。

お金というものは、人々が社会を構成する上で、様々な物品やサービスの価値を客観的に決めるものとして、きわめて有益なものです。

けれど、それが物品でなくお金であるがゆえに、一部の人の金庫に、どんどんと吸い上げられて行ってしまいます。

このことは、端的に言うなら、お金による奴隷支配の構図ということができます。

こうした社会と対称を為すのが縄文社会です。

縄文社会にお金というものはなく、誰も支配せず、それでいて社会が極めて健康に維持された社会です。

人が成長して親になると、子や孫のために少しでも良い時代を遺そうと努力する。

そして死んで村の守り神となり、国の守り神となる。

この世に残る子や孫たちから見て、死んでいく自分が、良い神様と思ってもらえるよう、精一杯ひとりひとりが誠実に生きるという社会であったということができるし、それが縄文以来の日本の根幹にある思想です。

ですから日本では、天皇陛下ご自身が、皇祖皇宗に恥じない生き方をされようとする。

社会の頂点にあられる天皇陛下ご自身からそうなのです。

その天皇によって「おほみたから」とされている庶民もまた、自分たちの祖先に恥じない、そして子や孫たちから尊敬されるような父祖となろうと日々の努力を重ねていく。

そこに、支配とか、今だけ金だけ自分だけといった思想の入り込む余地はありません。

いま日本は、そういう社会を取り戻すためにこそ、30年の不況という経験し、あらためて戦後にあったような物質的復興ではなく、日本にもとからある精神文化の復興のために動き出しているということができます。

そしてこのことは、おそらくはご神意です。

日本をかっこよく!

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静岡県出身。国史研究家。倭塾塾長。日本の心をつたえる会代表。日本史検定講座講師&教務。インターネットでブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。 著書に「ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人」第1巻~第3巻。「ねずさんの日本の心で読み解く百人一首」がある。

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