企業理念が「従業員視点」で作られている会社が成功しない理由

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一方、後者は、「お客様の笑顔をつくります」となれば、視点は「自分たち」ではなく、お客様(広い意味で言えば、世の中)に向きます。

お客様の笑顔をつくるために、私たちは仕事をしている、そして、お客様の笑顔をつくるために何ができるか、とこの理念を深めていくと、自然とお客様のことを中心に考えるようになり、お客様のため(この場合だとお客様の笑顔を作るために何ができるか?)に何ができるかと考えるようになります。

ここに「理念」をつくること、「理念浸透」の重要な意味があり、理念を自分たちの存在意義、自分たちはどうやって世の中に役に立つのかという視点でつくると自然と、「お客様視点」になるのです。

また、理念もあまり具体的にせず、「笑顔をつくります」などのように若干抽象的な表現にすることで、現場スタッフに「考える」余地を与え、これがお客様視点になる大きなポイントです!

理念を正しい考え方でつくり、その理念を社員、アルバイトとともに常に理念の意味、理念を深めるということを行っていくと、自然と思考は「お客様視点」になります。

このように考えれば、理念の重要性や理念をどう活用するかも理解できるかと思います。「理念を作っても売上なんか上がらない」、「理念で飯は食えない」という方がいらっしゃいますが、それは正しい作り方と活かし方を知らないだけなのです。

さて、あなたの会社の理念は、「どこ向き」で作られていますか?

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【著者】 中西敏弘 【発行周期】 毎週2回

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