自己啓発本をどんなに読んだところで人生が変わらない理由

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さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

「幸福の秘密をこっそり教えてやろう」などと言って近づいてくる人物には用心した方がいい。その意味では、あの超ベストセラー『ザ・シークレット』が良い例になる

情熱とは何らかの技能を修得したときに感じるもので、苦労せずに得る魔法のようなものではない

「自分自身を諦めなさい」と言ったのは、日本の心理学者、森田正馬である。このいかにも東洋人らしい無表情な助言は、ニヤニヤ笑いながら説得にやってくるポジティブ思考系の一団と一線を画し、新鮮な一息を入れてくるものだ。彼は言う。「今すぐ、行動を起こしなさい。ノイローゼの状態にあっても、不完全であっても、優柔不断であっても、不健康であっても、怠惰であっても、その他自らを正確に表現できないいかなる状態にあっても、とにかく前進しなさい。そして、できる限り最高に『不完全な人間』でありなさい。死ぬまでに成就させたいことをただちに始めなさい」と

自分の個性や特技を固定的にとらえることはその人の行動意思を制限し、それ以上の行動やそれ以下の成果に対して不安や不満などのストレスを引き起こす原因となる

人はいつか必ず死ぬのであって、多くの人は足元をろくに見ずに走りながら、それでもずっと楽しい人生を送っているではないか

書くという作業はカタルシス(精神の浄化)として働くだけでなく、問題を客観的にとらえ、自己陶酔から覚めて、具体的解決を目指せるようになる

ホモフィリーは無知を生む

好感を持たせるには奢るな、奢られろ

新しく取り入れる情報の量が多いとき時間はいつもよりゆっくりと経過していく

自分の成功要因だと信じていることを頑固に追い続けると、結局は、それに裏切られ、進路を妨害されることになりかねない

贅沢な買い物をしたあとに感じる後悔は、普通すぐに消え去っていくものだが、贅沢を嫌って買わずに済ませた場合の後悔は、最初は小さくても徐々に大きく膨らんでくる

これから成功を目指して頑張りたい方、たくさん自己啓発書を読んだけれど変われない方、怪しいセミナーから抜け出したい方におすすめの内容です。

ぜひ、読んでみてください。

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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