見捨てられたプーチン。ロシア政府が「クーデター蜂起」を託す人物の名前

 

ロシア領内への攻撃を開始した自由ロシア軍とロシア義勇軍

5月22日、自由ロシア軍とロシア義勇軍が、ロシア西部ベルゴロド州で、ロシア政府機関の現地本部などを襲撃し、ロシア治安部隊と戦闘になった。

4台の装甲車、70人以上の兵員と5台のトラックで攻撃したが、ロシア国境には20名程度の訓練されていない兵員しかいないことで、簡単に国境を突破したようであり、龍の歯などの障害物も難なく越えている。

コジンカを制圧、国境から9km先のグライボロンまで侵攻したが、ロ軍4,000人が投入されて、24日夜までに国境線付近まで撤退したが、現時点でも、ベルゴロド州内で爆発音や銃声がしているようである。マイスキイ村でもドローンによる攻撃で爆発が起きているので、ドローンの撃墜を試みて、ロ軍が銃撃している可能性もある。

ベルゴロド州には、他に2ケ所で侵攻し、クルスク州でも奇襲攻撃をしている。こちら側は撤退したようである。

自由ロシア軍団は、ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから数週間後の2022年3月に結成された。所属するのは、ロシア軍からの離反者のほか、ロシア人やベラルーシ人の志願兵で攻勢されている。

もう1つのロシア義勇軍団は、2022年8月に結成された組織だ。極右論者として知られるデニス・ニキティンが率いている。

この攻撃は、ロ軍の手薄な国境線を複数箇所で侵攻して、ロ軍の国境防備を固めさせて、その分、ザポリージャ州の兵員を分散させようとする試みである。

ロ軍が国境地帯に配備されたことで、所定の目的を達成したようである。

そして、ロシア人のロシア義勇軍団のトップが24日、今後も同様の襲撃を繰り返すと表明した。

しかし、この侵攻で米国製装甲車を使ったことで、米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長は、「ウクライナはロシア国内で米製兵器を使うべきでない」と、ウクライナにくぎを刺した。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • 見捨てられたプーチン。ロシア政府が「クーデター蜂起」を託す人物の名前
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け