ウクライナの無人艇攻撃で安全地帯を失った黒海艦隊
クピャンスク方面で、ロ軍はマシュティフカを攻撃したが、失敗している。
アウディーイウカ方面で、要塞やイボクリノベ、プレボマイスクにロ軍は攻撃したが、失敗している。ロ軍は25日にアウディーイウカ西のS300ミサイルでカルリブスキー貯水池ダムを破壊して、アウディーイウカへの補給路を封鎖しようとしたようである。
ウ軍は、ドネツク市の科学研究所、補給拠点、ロ軍基地など複数個所に砲撃を行っている。今までとは違う動きであり、後方地域を叩き、反撃の準備をしているようにも見える。
それと、ドネツク市にあるツインタワーをGMARSで破壊に成功している。このタワーにある計測装置で砲撃の位置を測っていたので、ロ軍の砲撃精度が落ちることになる。
マリンカに、ロ軍は強い攻撃に出て、市内中央通りを占領した。ウ軍は市内で抵抗している。クラスノホリフカへのロ軍は攻撃したが、ウ軍に撃退されている。
ロ軍偵察艦「イワン・フルス」に3隻の無人艇で攻撃して、少なくとも1隻は衝突したようであり、大きな損傷を受け、曳航されているようである。ロ軍黒海艦隊は、無人艇の攻撃を受ける可能性があり、相当な距離をおいても、危ないことになる。
港湾都市ベルジャンシクで25日夜、「アゾフカベル」ケーブル製造工場で大規模な爆発が複数回、発生したが、この工場は露の軍事基地として使用されているという。この攻撃は、ストーム・シャドーであろう。
26日朝、クリミア大橋から東へ約200kmの位置にあるロシア連邦クラスノダールの中心部で大きな爆発が発生した。この攻撃は、ドローンUJ-22による可能性がある。ロシア領には、ストームシャドーを使えないことで、ウクライナ製ドローンで攻撃するしかない。
ロシア連邦ロストフ州のロストフ市でも倉庫が大火災にしている。
ウクライナ南部マリウポリでも、ウ軍は26日、ストームシャドー2発で攻撃した。
ウクライナのポドリャク大統領府顧問は、ウ軍の大規模な反転攻勢に関し、「敵の補給拠点の集中的な破壊が含まれる」と説明していた。
逆に、ロ軍は、ヘルソン州ベリスラフ付近でKAB(FAB-500の派生型)爆撃を2回実施した。もう1つが、ドニプロにもロ軍の攻撃があり、病院が爆撃されて、1名が死亡、16名が負傷したという。前線のウ軍兵の治療にあたっている病院だとロ軍は言う。
それと、ロ軍は25日と26日、ウクライナ全土で大規模なミサイルとドローンによる攻撃を実施した。ウ軍は、ロ軍巡航ミサイル10発とS-300ミサイル8発、シャヘド131/136ドローン31機の飛来を確認。うち、巡航ミサイルすべてとドローン23機を撃墜したと発表。
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